さわやかな朝だ。でも、寒くないぞ。朝から、これってことは、お昼が思いやられる。
you tube で日本のニュースをみる。37°C?! まだ6月半ばだよ。今年の夏が恐ろしい。
さあ、あと11km。今日は朝食の持ち合せが無い。途中のカフェまで歩くのみ。
1時間。カフェめっけ。
昨日、最初はこの街まで歩くつもりだった。あの暑さにあと1時間、キツイ登り坂…絶対に無理だった…
tostada hamon tomato. これが美味いのよ。オリーブオイルをたっぷりかける。
何日前からだろう。必ず会う障害者グループ。足がわるい人もいるので、私達が抜かして行く。
おかしいなあ。今日は距離は短いはず。でも、登り坂がけっこうあってしんどいよ。
あ!! 遠くに見えるとんがったの3つ。あれ、大聖堂だよ! 見えた!
坂キツイ…もう2kmなのに…休憩だ。
路地の間から、大聖堂の尖塔の先が見えた。鳥肌が立つ…とうとう来た。又来た…
とうとう着いた…ちょっとうるっとくる…
3度目だ…フランス人の道、北の道、ポルトガルの道…3度も…歩いてここまで来た…
広場からの大聖堂は逆光だけど、わずかな陰に、歩いて到着した巡礼者が疲労と感動で横たわってる。
尖塔からの鐘が鳴り響く。神々しく聞こえるのは、歩いてきた人にだけ…?
800km、700km、280km、100km…歩いた距離もさまざま。荷物を送って身軽な人、重いリュックをひたすら担いで歩いた人…
巡礼者もいろいろ。いろいろでいいんだ。歩いてここへ来ることに意味があるのだ。
なにもかもが様々だけど、皆、今ここで感動してることは間違い無い。
こんなしんどいこと…三度もやってる私達って…アホだよね…
私達が到着して1時間半ほど遅れて、あの障害者のグループが到着した。
なぜか涙があふれた。奇声をあげながら大聖堂前へ。なんで私が泣くの…皆で抱き合った。
これかな、達成感を分かち合うって。あすくのメンバーたちと重なった。あんなカラダで、あの足で100kmを歩ききったのだ。
私達なんて、高齢とはゆうものの、五体満足じゃないか。
日本人女性、50過ぎぐらいか。声をかけてきた。フランス人の道を区切り打ちで歩いた、と。
私達が三度目だとゆうと、「やっぱりそうですか。ツワモノに見えました」とゆう。
ツワモノか…なんでそう見えたんかな…
三度目の風格か…
さ、まずはノドかわいた。カーニャで乾杯。
次はいつもの?イタリアンへ。ツワモノは美味しい店を知ってるのだ。
2時、ホテルチェックインだ。
ホテルでシャワーしてダラダラして、夕方、又大聖堂広場にくり出す。
順光の大聖堂…こんなに神聖で厳かなものって、世の中に他にあるかな。
小辺路を4日間歩いてたどり着いた熊野本宮大社?
伊勢路を1週間かけて歩き通した熊野速玉大社?
いや、やっぱりサンチャゴ・デ・コンポステーラの大聖堂が優勝だ。
何度来ても感動的だ。
ここに一体何があるのだ…
もう来ないかもしれないなあ…
ひとしきり感動して、
カフェで、tint de velano。verano って「夏」だよ。
「夏の赤」か…なるほど…
赤ワインをキリンレモンで割ったって感じかな。
夕食を済ませて順光の最後の大聖堂見とこう。
感動の1日が終わった…
明日からもう早起きしなくていいんだ…
おかしいなあ…今日は12kmのはずが、サンチャゴで歩き過ぎた…
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