携帯が全く圏外だった大杉谷。
とうとう行ってきた。すごいとこだった。
5/9 水曜日。
朝8時、整骨院で二日間の登山に耐えれるようにテーピングをしてもらって出発。
登山口への林道はすれ違いが困難なほど狭いうえに、駐車場も限られているので、
バイクで行くつもりだったけど、雨が・・・
仕方なく車で。
家から走ること3時間弱。
なんて山深いんだ。なんてアクセス困難なんだ。
登山口にこんな看板。
バスがあるんだけど、一日一便。
その時間に合わせて歩くのはしんどい。
平日だし雨模様なので、車は停めれた。
雨は上がったけど、寒いのでカッパを着て。
とにかく、大杉谷は毎年滑落死亡事故があるほど危険な渓谷。
大台ケ原のビジターセンターには、いつも行方不明者の写真を貼ってある。
気を引き締めて出発。11時半。
今日は桃ノ木小屋までの6,2キロ。4時間もあれば着くはず。
いざ!
わおっ!いきなりだ!
落ちたら死ぬ・・・
危ない所には鎖がある。必死でつかまる。
宮川に沿って登っていく。
こんな吊り橋を何度も渡った。
ミドリがきれい。
ほとんどの道が片側が谷。
千尋の滝。迫力あるね。
二日間雨だったので、水量が多い。
道を曲がった所で、サルと出くわした。
目が合った。
恐怖を感じたのは、どっちだったんだろう。サルは崖を登って去って行った。
途中、微妙にミシミシっと音がして、立ち止まった。
これから歩く20mほど先に、崖の上からバラバラと石が転がり落ちてきた。
え?! あぶないやん・・・
上を見ながら、大急ぎでそこを通り過ぎた。
危ないのは、崖から下に転落することだけじゃなかった。
ここのところの台風や大雨で、あちこちが崩れてる。
気をつけなくっちゃ。
登ったり下ったり二時間以上。
ししが淵。
ここはちょっとゾクッとした。この感動伝わらないかも・・・
谷の奥の滝が煙ってる。
すごい所だ。
実際にはもっと青く見えたよ。
「もののけ姫」のシシ神様が出てくるところだ・・
ししが淵の奥の滝はこれだった。
にこにこ滝。もうちょっと重厚な名前にしてほしかった・・・
しんどいんだけど、道が変化に富んでて楽しい。
25キロ平坦なアスファルト道を歩くより、しんどいし、あぶないけど楽しい。
片方が切れたった崖でなければ、こんな岩場。
目印は時々岩についてる赤いペンキ。
考えてるのは、次に踏んで危なくない石はどれ、ってことだけ。
上から石が転がり落ちてきませんように・・・
歩くこと3時間半。休憩含めて4時間で山小屋に無事到着。
ちょっと疲れたな。
登山の山小屋に泊まったことない人には考えられない状況だよね。
もちろん男女一緒。着替える所もない。
でも、平日ですいてた。この部屋に10人。満タンなら20人だ。
しかもお風呂がある。
石鹸シャンプーは使えないけど、汗を流せるだけでありがたい。
化粧も落とせずに寝る・・・
山小屋の食事はヒドイ所が多いが、ここはなかなかのものだ。
これなら許せる、いや、じゅうぶんだ。
一泊二食付き9000円。
ヘリコプターも近寄れない渓谷の奥。
歩荷さんが食材を担いで運ぶしかない山奥。ありがたい。
岐阜の山好き夫婦とのおしゃべりが楽しかった。
私たちなんて、まだまだ登り足りない・・・
8時消灯。明日の朝食は5時半。
テレビない、携帯ダメ、充電すらできない。カメラのバッテリーはだいじょうぶか。
文明社会から隔絶されてる・・・
寝るしかない。
寒い。室温11℃。モコの家じゃないからね・・・
長袖、ウールのシャツ、フリース、持ってるもの全て着て、まるくなって寝る。
疲れてるから寝れるもんだ。
明日もがんばる! 明日は8時間ほど歩く。
山旅の報告の途中ですが、
小豆島のM くん。退職おめでとうございます。
ほんとに長い間お疲れさまでした。
これからゆっくりしてください。
なんかうれしいよ。またひとり、仲間に時間ができるって。
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