えちまにはかた

2024/05/17

カミーノnorte の旅 17日目laurenza まで10km

 山中のアルベルゲ。標高は400mほどか。寒い。ヒーターはあるけど、一括調節なのか、自分で温度を上げたりはできない。

Wi-Fiはキッチンのみ。キッチンが又寒い。落ち着かない夜だった。


そんな中、持参のシュラフの気持ちいいこと。一気にあったまる。

あったかく眠れた。


昨日の朝から腰が痛い。やっと首の痛みが無くなったと思えば…なんだよ、全く…

バンテリンでマッサージしてこらえるしかない。

いい歳して、重いリュックを担いで、何十kmも歩く毎日。どっか痛くなるのも無理ないよな…


昨日はキツかったよ。今日は休養日だ。

laurenza まで9kmほど。そんな日があってもいいだろ。


アルベルゲの巡礼者たちは、ほとんど出発した。私達はゆっくり朝食を食べて、のんびり出発だ。


アルベルゲの朝食。

テーブルに並んでる。勝手に食べて勝手に出ていく。コーヒーもジュースもある。パンを焼いて、バターとジャムで。


あと170km。
だから、286メートルは要らんから!


朝はいつも気持ちいい。今日はお天気、もちそうだ。




あ、後ろから昨夜のグループディナーで一緒だったアメリカ人男性。

昨夜、私が聞いた「スペイン語は話せるの?」
すると「いや、あんまり…」的な反応。
「house keeper がメキシコ人で、孫は彼と話ができるよ」と。

house keeper って…お手伝いさん…?
シカゴの金持ちなんだろな。そんな感じのロマンスグレーだ。
教育関係の仕事をしていた、とか。
仕事をリタイアして、余裕があって、こんな巡礼旅をしてるんだな。アルベルゲの団体部屋はくつろがない。個室でないと、みたいなことも言ってた。

うちのパパは、世帯主兼house keeper !

リタイア後の余裕のケタが、私達とは全く違うだろうが、基本的には私達もおんなじだよな…なんてことを考えた。

この男性とは、laurenza で又一緒になった。この人も今日は休養日なんだな。



北海道より、ちょっと起伏がある、って感じかな。


ユーカリの林を進む。
今日はたったの10kmほど。早く着き過ぎても、チェックインはできないし、ランチできる店も開いてないかも。ゆっくりでいいんだ。ゆっくりで。

ゆっくり歩くと登り坂もしんどくないもんだな…


あ、街が見えたぞ。


20km歩いてフラフラになってると、やった〜着いた〜って気分だけど、さすがに今日は10km。疲れてない…


大きな教会があるよ。




お昼までに着いてしもた…
スペイン人みたいに、ワイン飲んで、チェックインまで時間をつぶす。
ワインだけ頼んだら、こんなん付いてきたよ。これで、そこそこおなかふくれた。


それにしても寒い。風が冷たい。歩き始めて、フリースを脱がなかったのは今日が初めてだ。
bar の外席、しっかりガラス張り。サンルームだ。皆、冬の格好だ。

お昼12時には、食事をしてる人はいない。皆、コーヒー、ワイン、スイーツでくつろいでるだけ。


ペンションのチェックインは2時、と言われ、リュックを預かってもらって、又うろうろ。

「こんにちわ」と声をかけてきた男性。あ、キヨちゃん以外の初めての日本人だ。歳は一緒ぐらいかな。irun から歩いて来たようだ。真っ黒に日焼けしてた。

キヨちゃん、日焼け対策どうしてるん? 手の甲がまっ黒けになっちゃったよ…日焼け止め効かないのかな。雨模様でも焼けてる…😭

日焼けすると、歳とった時にシミになる…
もう充分歳とってるわ!


2時前チェックイン。やった!この宿はWi-Fi速い、サクサク、ノンストレス!


リビングにこんなの。シンガーミシンって日本製だよ。
もはや、こんな昔のが…アンティークとして飾られてる。今の日本製はダメなのか…
電化製品、自動車、バイク…

なんで勝てなくなったんだろう…
海外製品も故障しなくなったんかな…




退屈ってほどでもないけど、あと9kmでmondonedo、余裕で歩けたな。

思いの外しんどかったり、休養日と思ったら軽すぎたり…ちょうどいい街に宿はなかなか無かったり…

なにかと不便なものだ、巡礼旅とゆうのは…
ま、それも良し。なんといっても、雨が降ってないのがなによりだ。






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2024/05/16

カミーノnorte の旅 16日目 villamartin grande まで厳しい山道19km

 さあ、今日は海から、海抜ゼロから400mほどの山登りになる。おそらく、途中にカフェは無い。6時間はかかるだろう。

そう思って、昨日スーパーで買物しておいた。パン、生ハム、チーズ、トマト、どれも安い。

マヨネーズ、カラシ、バター、オリーブオイル…食事した時に、余ったらもらって持ち歩いてる。

ほら、豪華なボカディージョできた。


さっきまでパラパラ雨だったのに、晴れてきたぞ。ついてる。

さ、街まではエレベーターで標高を稼ぐ。と思ったのに、エレベーター閉まってるやーん! なんで?! 9時から?

とほほ…歩いて登れ…

青空だ。うれしい。



振りかえれば、rivadeo の入り江。


おしゃれは海のリゾートだね。
さよなら、リバデオ。



ガリシアに入って、モホンが頻繁に立ってる。サンチャゴまでの残りの距離も表示。それはうれしいんだけど…

あまりに頻繁にあり過ぎて…
こんなしんどい坂上がってきたのに500mしか進んでないの?って感じ…

しかも、なんで少数第三位まで?
352mとか…そんな細かいとこ、要らんやん!なんて…わがままな気持ちになる。


どこまで登るんだか…


あ〜後ろからの2人組。1週間前peon のアルベルゲで一緒だったベルギーとイタリアの青年だ。

私達はバスで40kmをぶっ飛ばしたのに、追いついて来た。

ベルギー青年が言う。
「いよいよ、海とお別れ。今日はどこまで行くん?」
「villamartin gtande」
「それ、どこかな。何km?」
「18km」
「ぼくらは28km先まで行くよ。」
「あんたら若いやん。いくつなん?」
「32歳」「僕は23」
「23?! 孫みたいなもんやわ。あんたら2人とも、私らの息子よりずっと若いやんか。私らみたいな年寄りにかまってんと、先行きなさい」

で、前を歩いて行った。もう会うこともないだろね。私達より、何日早くサンチャゴに着くことか。

何百kmも、しんどい歩き旅を続けようって、悪いヤツなはずがない。いい子たちなんだよ…



家がほんの何軒かしかないような、かわいい村をいくつも過ぎる。
店などは全く無い。



後ろからやってきたイタリア人。写真を撮らせてほしいと。菅笠ファンだね。



見えた! あの村だよ。今日のアルベルゲがあるのは。




え〜! まだ1.8kmもあるの〜?!


これを下って上ったら、宿があるはず。



着いた〜 疲れた…今日のアップダウンはしんどいよ…20kmで充分だよ。




なんにもない山の中のアルベルゲ。食事付。ありがたい。どこで何食べよ、って考えなくていい。

唯一残念なのは、部屋でWi-Fiが繋がらない。キッチンへ行かないと。
それにしても、寒い。部屋の温度17℃。ヒーターあるんだけどね。


グループディナー。このスープが超美味かった。アメリカ人、フランス人。



部屋の窓からの景色。夜9時。



今日一日、雨模様の予報だったのに、雨に降られずに宿にたどり着けたことに感謝しよう。

今日はしんどかったな。明日は距離を短くして休養日にしよう。

だって、このままじゃ、日程が余ってしまうよ。




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2024/05/15

カミーノnorte の旅 15日目 rivadeo まで19km

昨夜、雨かと思えば、急に晴れたり…

これ、夜9時。ポンチョ乾かそ。まだこんなに明るい。


持参のダウンシュラフは快適。パパ上、私は下。だってハシゴ無しだよ。

電子レンジと冷蔵庫。見たこと無いメーカーだ。ひと昔前なら、PanasonicかSHARPだったよ…


lo  siento  ごめんなさい…ひとつ覚えた。

sombrero  bonito   よく言われる。

帽子、かわいい、ってか。 

bonito…カツオもこれじゃなかったか…

メニューでこれを書いてると、シーチキンなんだ…

帽子、カツオ…おんなじかい…?!


こんなんで、よく旅を続けれてるもんだ…ま、あとは気合いだ!


昨夜は部屋でラーメン食べとこ、で。何?ガス、ライターで点火かい?

カップラーメンも残り少なくなってきたなあ…さみしいなあ…


なんかの海外旅番組で、シャワーチェックってあったよなあ。確かにシャワーがしっかり熱いのが出るかどうかは大事なことで。ここは熱いのは出るけど、水圧が低い。

ま、安宿ってこんなもんだ。

アルベルゲは熱いのも出ないし、水圧も低くて、震えながら、寝袋に飛び込むんだ…

世の中、カネだ…


8時にキャンプ場で朝食。カウンターにドーナツが二つあったので、take away.どうせ、ランチ抜きになる。


さあ、今日も雨模様。めげずに出発だ。そこそこ寒い。長袖、ゴアジャケット、ポンチョ。

いつでも降ってこい!このヤロー!

前方は青空!




若い女性巡礼者が抜かして行った。リュックはデカい。そこは条件一緒。
決定的な差は、彼女は若い!


晴れ間もそこそこあった。うれしいね。雨じゃないだけで、幸せだ。


french  way では、こんな橋、いっぱい渡ったなあ。 


わあ~っ! こんななんにもさえぎる物の無いとこで、めっちゃ雨風。
ひえ〜っ! 早足でがんばれ。右前方に青い空が見える。
この雨雲の下を通過すれば、やむはず!


ほら、上がって晴れてきた…ほ…



なんと16km歩く間、カフェどころか、休む場所もなかった…
初めての休憩。バス停じゃなさそうだけど…横に水場がある。
ここでドーナツを食べた。これ美味い。


あ〜見えた〜! 
今日の宿があるribadeo。


対岸にいい感じの街だ。

降りそうで降らなかったり、急に降ってきたり、晴れ間もあったり。でも寒くてポンチョはずっと着たままだった。



まあこの橋の長いこと…
しかも強風! 菅笠飛ばされたら大変〜



ふう…渡りきった…


矢印の通りに街の中を進む。階段かあ。キツいとこで暮らしてるんやなあ。




おなかすいた〜まずは腹ごしらえ。
menu del dia ありますか。あるよってゆったのに、入って座ったら無かった…

ま、いいや、1品で。高くなるけど。

あ、そうそう。galicia に入ったら、このスープだ。sopa de  galicia  これ美味いんだ。パンを浸して食べるのもいい。野菜がうれしい。


ちょっと奮発。マテ貝!


こちらもgalicia 名物、pulpo。

galicia は2年前、サンチャゴへ到達した時に歩いてる。いよいよガリシアまで来た!



おお!初めて見た!
camino  norte の標識。






今日の宿。48€。安い。
20kmほど歩いて疲れたな。

あ〜バスタブある! やった〜熱いお風呂につかれる!と思ったら…
なんと、栓が無い……うう…くそう…
シャワーで済ませろってことか…

ところが、そんなんであきらめるめーちゃんじゃないよ。ナイロン袋で無理やり栓をして、ためて入ってやった!





部屋の窓からの景色。19時。
晴れてるし…

晴れてほしいのは今じゃない…この青空…もったいないよ…




ribadeo  の中心街へ行ってないんだけど、坂を上って歩いて行くなんて…これ以上歩きたくないよな…やめとこ…

明日、出発したら通るんだ。

あ、モホン。ガリシア州に入るとサンチャゴまでの残りの距離が表示される。
189kmかあ。俄然やる気出てきた!


なんだ?あれ? なんかのオブジェか。
ん? あれ、もしかしてエレベーターちゃうん?! あれで街の中心へ行けるんやあ。楽できる!
ちょっと街を見に行くか。

でも、やっぱり坂を上るんや…
ほお、にぎやかだ。明日朝ごはん食べれる店あるかなあ。朝食9時から、遅い!





チャイはリード無し。うちのチャイの写真を見せた。




それにしても、19km歩く間に何も無いとは…norte 恐るべし…

明日はしんどい登山になる。なんか食べる物持っとかないと、倒れるぞ…

スーパーだ。パン、ハム、チーズ、トマトを買う。バター、マヨネーズ、オリーブオイル、カラシは持ってる。食事した時に、余ったやつはなんでも持ち帰る。


今日はランチも夕食も、menu del dia 
じゃなく、シャレた店で食べてしもた。
メニューより美味い。メニューより高い…

アスパラガス4本だけ。ソースが超美味い。イクラ入ってたぞ。


arozzo  con caramari  
イカのピラフ?「katsuobushi」って言ったよ。かつお節?! 確かにちょっと日本っぽい。このソースが又美味い。
ちょっとお高い店に入ってしもた。
デイリーメニューとは、ちと違うわ。



結局、39000歩を超えた。24km。
ホテルを探す。レストラン、バルを探す…余計に歩くことになる。


だいぶ西へ進んだなあ。ここからは海を
離れて内陸に入る。

とうとう、サンチャゴまで189km!





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