えちまにはかた

2015/12/01

大雲取越え その2 がんばったけど大失敗で終わった二日目

二日目、とうとう大雲取越えの山歩き開始。
勝浦から7:25のバスで那智山へ。
朝早くて誰もいない。朝日が当たって、青岸渡寺の三重塔と滝のきれいなこと。
誰もいないってすばらしい。ひとりじめ。

階段の下に、私いるんですよ。


さあ、いよいよ、ここから、山道に入ります。8:30。
小口まで厳しい山越え14,5キロ。


いきなりこの階段かあ、って思ったけど、
いきなりどころか、ずっと果てしなく登りの階段でした。


階段は山に入ると、苔むしたこんな階段になります。
これって階段っていわんか・・・ひたすら登ります。


超きつい登りを延々2時間で舟見峠。
歩いて越えてきた那智高原、勝浦が見える。気持ちいい〜。


舟見峠が880m。そこが最高地点で、そこから下ると思いきや、
何度も下ったり登ったりしんどいこと。
500mに一度丁石があります。那智から7キロ、小口まで7,5キロ。やっと半分来た。


苔がきれいです。


牛鬼の滝、ちょっと寄り道。なかなか迫力あります。誰もいるはずもなく。

また先を急がないと。8時間以上かかると暗くなります。ヘッドライト持ってきてない。

行動食は、昨日買ってきた柿の葉寿司、パン、ゆで卵、チョコにようかん。
じっと長い時間休むと寒いので、ちょこっと休んではちょこっと食べます。



とにかく登りがしんどい。
かといって、下りが楽かといえば、それがそうでもない。
コケで滑るので慎重に。何度か転びました。


鬱蒼とした林の中で、あまり景色を楽しむ道ではないので、
途中の楽しみは、歌碑と丁石と、かわいいお地蔵さんを見つけること。




無事下山。最後の下りもきつかった。7時間半かかった。
カナダ人のご夫婦とやれやれと座り込んで、チョコとようかんを交換して話していると、
なんとリュックと背中の間にはさんでたフリースジャケットがない!
落としてきた・・・

下山してきた中国人二人、スペイン人の青年に聞いても「見なかった」と。
もう一人の日本人に聞くと、楠の久保旅籠跡あたりでジャケットが落ちてるのを見たと。
持って下山してほしかった・・・
でも街道はどちらに向けて歩く人もいるから、そのままにしてきた、と。
ごもっとも・・・
旅籠跡は一時間登った所。あのしんどい下りを降りてきたのに、また登るのか。
でも、戻る気満々だったけど、すでに4時前。
今から一時間登って下ってくるのは、暗くなるから無理だ。

くそう、明朝もう一度登る!! 固く決意して今日の宿へ。

スペイン人の青年と一緒に、小口自然の家へ。疲れた・・・



大雲取越えで思ったこと、途中で出会ったのは7人。
そのうち、日本人はひとり。皆んな外国人。カナダ、スペイン、フランス、中国・・・

欧米人には、あの苔の道が珍しいのかも。  beautiful !! だって。
ただの山道だけどなあ・・・

でも、コンニチワとアリガトウ しかわからないのに日本を旅するってすごいね。
英語が通じるはずもない、こんな山中を。

小口自然の家、夕食時ダイニングは日本人5人、外国人6人。
宿のご主人の話、宿泊客の8割は外国人だって。

世界遺産恐るべし! ネットのチカラ恐るべし!

夕食時のおしゃべりが楽しい。
旅館に泊まったら食事時に他の客としゃべることなんて絶対ない。民宿が最高!
自然の家に泊まる客は、必ず全員が雲取越え歩きの客。
前はこんなとこ行った、ここはよかった・・・
貴重な情報交換の場になります。

明日忘れたジャケットをとりに戻る、と話すと、
体力あるならいいけど、ケガでもしたら後悔するで。
お金で済むことなんやから、って言われた。確かに・・・お金で済む・・・

でも、悔しいからとりに戻る! 
一時間半よけいにがんばるだけや・・・あのしんどい坂を・・・!
10 時就寝。

明日は小雲取越え。




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