予定通りの雨だ。
平等寺前の宿「山茶花」を出る。ゴアのカッパを上下しっかり着る。
10分ほど走ると、昨夜同宿だった歩き遍路の男性に追いついた。
「がんばれ〜!」と声をかけて追い抜いた。
昨夜食事の時、いろんな話をした。50歳前ぐらいか。初めての歩き遍路らしい。
仕事を辞めてリセットの旅だそうだ。皆、いろいろ考えたいことがあるんだ。
歩き通したら、きっと強くなるよ。がんばれ。
私達は雨の中、薬王寺まで走るしかない。
20km。歩けば5時間以上かかる。バイクなら30分か。
歩いた道を覚えてるかといえば・・・
薬王寺って書いてる、と、この道を登って行った。
すぐに山道になってしまった。国道まで引き返す。
そんなことしてるので、なかなか時間がかかる。
海岸線に出た。雨、残念だ・・・青い海を見たかった。
あ、歩き遍路の道とここで合流だ、と一時停止。
すると、そこで、パパ立ちごけ。
あれ~っ! ミラー割れて粉々! えらいこっちゃ~
でも、こんな山の中でどうしようもない。左のミラー無しで走る。
倒れたバイクをおこすのに、私、左肩痛かったし。
23番薬王寺。無事到着。
雨降ってるから、カッパもヘルメットも着たままでお経をあげる。
そんな格好してるけど、どうせ車なんだ。濡れずにお参りできるんだ・・・
この人たちは歩きじゃない。見ればわかる。
パパのグローブ、具合がわるくなっちゃった。コメリでグローブを買う。
バイク用品の店で最新のグローブを買えるはすもなく。作業用の手袋。
バイク用品の店で最新のグローブを買えるはすもなく。作業用の手袋。
次は私の提案「100均」発見。そこで鏡とテープを買う。
サイドミラーをなんとかする!
大雨で写真撮る余裕がなかっ。明日、載せるよ。
カネがあっても、どうにもならないこともある。これなら走れる。ナイス応急処置。
この雨で室戸に行くのは断念。景色のいい場所なのに残念過ぎる。
さあ、何する?! 鉄印だ!
阿佐海岸鉄道。宍喰駅。
来た来た。え? バスみたい。なんかかわいい。
え?え?! 線路はここで終わる。ここからバスになる!!
水陸両用、じゃなくて、これはなんてゆうんだ?
列車からバスに変わる。列車・・・じゃないよな。
バスになったら、普通に道路を走るんだ。
文化村・・・いろんな事やってるみたいだけど、人がいない。
ダメなんだよ。こんなもん作っても。もったいない・・・集客できてないじゃん・・・
中に乗ってるこの二人、お巡りさんだよ。途中から乗ってきた。
整理券とらなかったよ。おカネ払わないんだ・・・
整理券とらなかったよ。おカネ払わないんだ・・・
宍喰駅高架下にバイクを停めた、屋根があるだけでありがたかった。
駅の人が言った「広陵町ってどこやろうって話してたんです。広島かなあとか」
「広陵町」って知ってる人おらんよなあ。
どこでだったか「広陵町のバイクですよね。僕、大和高田です」と声をかけてきた人がいた。僧侶のようだった。高田のお寺さんですか?と聞くと、
「いえ、坊主はカネにならんので」と。シビアだね。
「いえ、坊主はカネにならんので」と。シビアだね。
その人は20年前に歩き遍路したそうだ。今回は車だと。
その後、何回かの札所で会うたびに話した。
さあ、しっかり雨支度して出発。あとは高知へ向けて走る、目指すは今日の宿「遊庵」
ここからが地獄の修行だった・・・
どんどん雨風が強くなる。
大雨強風波浪注意報だ。風が強くて横風にカラダを持っていかれそうになる。
こわいっ! こんなんあり?! かわいそすぎる~ひどすぎる~
ゴアのカッパは浸透してこないはず。濡れては無いんだけど、そこら中が冷たくて超寒い。
対向車線に大型が通ると、轍にたまった雨水を思いっきりかけられる。
雨の日は下りのブレーキがこわい。白線や字を書いてる所は滑るのだ。横縞なんか最悪だ。
ツラかったのは2時間か。
4時。とうとう宿の近くまで来てるのにたどりいつけない。
スマホは防水じゃないんだ。
誤作動し出したぞ。
たまらず、私の提案。一台のバイクはそこらに停めておいて、二人乗りで私が後ろでスマホナビみながら走る。宿までたどり着いたら、元の場所に戻って二台で走る。
やれやれ・・・なんとか宿にたどり着いた。
着いたら、ご夫婦で外に出てきてくれて
「雨、大変やったでしょう。こっちの屋根の下にバイク停めて。
タオル持ってくるわ。お風呂すぐに準備するから」
「雨、大変やったでしょう。こっちの屋根の下にバイク停めて。
タオル持ってくるわ。お風呂すぐに準備するから」
お遍路宿のママさんって・・・
今回はさをりのスカーフを作って持ってきた。すごく喜んでくれた。
「あさって広島の息子の所へ行くのよ。これして行くわ」と。
熱めのお風呂に浸かると「ああ~」って言ってしまうよ。生き返る気分。
6月のタオルの色はこれ。この心づかい・・・