えちまにはかた

2023/02/16

八鬼山、2度目の制覇!

尾鷲アルベルゲの朝。なんて寒いんだ。

エアコン弱で寝ると、朝の室温は13℃。ほんとにほんとにモコの家はなんて快適なんだ。


オーナーご夫妻にご挨拶して歩き始める。外は1℃だ。冷たいけど気持ちいい。今日も快晴だ。

なんで外の1℃は気持ちよくて、室温の13℃は許せないんだ…


さあ、ところが、朝食をとれそうなカフェ?が無い。やってる店すら無い。昨夜は夕食をごちそうにならなかったら、どうなってたんだろ…

歩き遍路、歩き巡礼では「ランチ難民」ってゆうことばがあるが、朝食難民じゃないか。ファミマを見つけた。ランチを買わないと。店内に座るスペースは無い。なんか見つかるだろうと出発。いやいや、歩けど歩けど、何もない。尾鷲って特急も停まる駅なんだよ。駅向こうのマック。いや、そこまで歩く時間は無い。

結局、元のファミマでコーヒーとパンを買って、隣りの保健センターとやらのホールのベンチで座ってこっそり食べた。大きなリュックにポール持って…誰が見ても熊野古道歩きだとわかる。ちょっと休ませてもらおう。ソファにトイレ。寒くない。天国だ。


バスに乗る。八鬼山登山口手前まで。もう朝から2時間。6000歩以上歩いてしまった。今日登る八鬼山。標高差は昨日以上だ。オチョボで疲れた足。温存せなあかんのに…

丁石は63かあ。先は長いぞ。15年前に登ってるんだ。がんばる!

石畳、苔むした岩の道、延々と続く。



昔は、巡礼の旅に出る人は、病を持った人が多かったのだ。仏様が治して下さるように、と。それを無理して歩くんだから、途中で死んでしまう人も多かったんだな。

健康でもこのキツい登り坂はこたえるよ。
病気のヒトとか無理だよ…





途中の茶屋跡のトイレ。凍ってて水は出ない。気温2℃。寒いはずだ。
それでも、キツい登りが続く「七曲がりの難所」一枚一枚脱いでいく。2℃でも汗だくだ。

九鬼峠。しんどかった~!

もうちょっとだ。熊出没注意?!知るか!


八鬼山頂上。しんど〜!

でも目的はここじゃない。

着いた~っ! サクラの広場。やった~!

快晴!これ以上の景色は望めないほど。


カップラーメンとファミマで買ってきた助六でランチ。

あんなに寒かったのに、ポカポカだ。お陽様ってすばらしい!



さあ、充分休憩したら、下山だ。

これが又長い。キツい。ツラい。ヒザ、ガクガク。足にキツいのは登りより下りだ。

三木里は海沿いだ。標高ゼロまで下る。


終わった~! 63分の63!

あとは、ゆったり三木里へ下るだけ。振り向けば八鬼山だ。あんなとこまで登って下ってきた。そら、しんどいわ。

三木里の民宿。一泊二食6500円税込。

でも夕食、ごちそうだよ。女将さん愛想いいよ。

ただ…寒い… 部屋はエアコンでなんとかあったかいけど、廊下にでると5℃だ…

女将さんは室内でグランドコート着てるよ…

全く、日本の古い家って…

まっつん、ほんとに建て替えてよかったね。あと何十年も…あったかく暮らせるよ。ヒートショックの心配も無いよ。

こんなに寒い日本の家。健康にいいわけ無い。高血圧にもよくないし。



さあ、明日はあったかいおうちに帰ろう。

どうするかな。新鹿から波田須あたりを歩いてから帰るかな。特急が無いんだよね。普通なら熊野から3時間近くかかる。

それに、又ランチ難民だ。女将さん、熊野方面に歩いても食べるとこないよ、と。おにぎりをつくってあげるよ、と。

全く、なんて不便なとこなんだ…


 



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