ふたりとも足がやばい。パパは足のヒラ?
手のひらってゆうのに、足のひらって言わないよね。土踏まずの上の部分に大きな水ぶくれ。ワセリンも塗らずにテープも巻かずに…五本指ソックスもあるし、いいソックス買ってるのに安物の登山用でもないソック
スはいて、擦り減った靴履いて…
元薬屋のくせに、薬飲まない、塗らない、養生しない、医者いかない。強情なんだ。ほっといたら水ぶくれだ。バカヤロー。結局、井戸寺でテーピング。それで歩け。
ま、私もあちこち痛いんだけど。
今日もサクラに囲まれて歩く。休む時は靴を脱ぐ。汗をかいてぬれたソックスをはいてると皮膚がやられる。
国道歩きはなんで疲れるか。クルマの音だ。精神的にしんどくなる。
登りがしんどくても山道が好きだ。
なんなんだろう。今日はなかなか進まない。歩いても歩いても、札所までの残りの距離が減らない。足が痛いから、昨日の速さでは歩けてないんだ。
なんだこれ? 100円? 冷蔵庫だ。
開けてみるとキレイな椎茸の袋詰。え?これ100円。安い!買いたい!
ダメだよね…冷蔵庫を閉めて、又歩き出す。
今日、こんなことがあった。
歩いてると、チャリの若い女性が抜かして行った。少し行った所で停まって私達を待っている。「お接待させていただいてよろしいですか」と。え? 彼女は財布の中から千円札を2枚出した。「え?!それはダメ…」とゆうと、1枚は戻して、私に千円札を1枚渡すのだ。恐縮している私に若い彼女は「お接待ってこうゆうものです」とゆうではないか。おそらく20代であろう彼女に諭された…
千円…こんなに重いと感じたことは無い…
お接待を受けた時に、お礼にさをりのキーホルダーを渡すことにしてたのに、今回は持ってくるのを忘れた。こんなに後悔したこともない…
ここは初めて歩く道だ。足が痛いのに道を間違えて戻ったり…
民宿「もみじの里」これが又、普通の大きなお宅だ。女将さんおしゃべり好きで楽しい。
ホームページもない。ネットで探すこともできない、口コミだけで外国人がやってくる。そんな宿だ。
夕食時、女将さんと話し込む。娘さん夫婦がドイツで暮らしてると。デュッセルドルフだと。またまたドイツ暮らしの話しで盛り上がる。ドイツかあ、なつかしい。36年前だ。
みかんや野菜の畑と民宿とで女将さん大忙しだ。ご主人は8年前に亡くなった。
みかん畑って一年中忙しいんだって。
私、真剣に思ったよ。手伝いに来てあげたい。
どこへ行っても後継者の話。ここは、息子さんがみかん畑をやりたいって。だから息子さんに引き継ぐまで持ちこたえたいって。女将さん76だよ。息子さん定年までなんて、女将さん大変で倒れちゃうよ。
自由でふたりで飛び回ってる私達は、この上なく幸せだってことだ…
ほんとに、秋の収穫の時、手伝いに来てあげようかな…
女将さん、76歳、ちかちゃんに似てるよ。話し方も似てる。歳もいっしょか。