「長珍屋」の朝。
クラツーの団体は早々に出ていった。
宿を出て1km先の八坂寺へ。今日もいいお天気だ。ありがたい。
雨でポンチョを着ることなく帰れそうだ。
こんなにずっといいお天気。お大師様、ありがとうございます。
八坂寺にツアー客がいた。追いついてしまった。
全員でニャンニャン読経してる。ツアー団体は鐘はつかないんだな。
そりゃそうだ。何十回もゴンゴン鐘が鳴ったら、お大師様もびっくりするわ。
私が鐘をついて、お参りを済ませた時には、ツアー団体の納経は終わってた。
よかった。20人以上いるんだよ。
さあ、先を急ごう。5キロ先の西林寺へ。
今回は山ばっかり登ったので、街の寺は久しぶりだ。
平地はしんどくないけど、歩道の無い道は車がこわい。
やっぱ田舎がいいな。しんどくても山道がいいな。
お大師様、ここに泊まったんだって。札始大師堂。トイレがあってありがたかった。
48番西林寺到着。 ま、普通の寺だね。特に感動は無いな。
ローソンであったかいカフェオレ。でも座る所は無い。
店内で座れるコンビニはまだまだ少ない。歩き遍路にはツラい。
次の浄土寺からは前回参拝済。
新居浜特急バスに1時間乗る。運賃はふたりで2700円。バスは高い。
列車の方が安いけど、線路はどこにでもあるわけじゃない。
バスはいいよぉ。うとうとしててもいい。ぼおっと景色を観ててもいい。
とにかく、歩かずに座ってられるだけで幸せだ。
小松総合支所バス停下車。
歩き遍路では、なかなか昼ご飯にありつけないことって、いくらでもある。
それを「ランチ難民」とゆうそうだ。コロナでやってない店があるし。
あやうくランチ難民になるとこだったけど、ファミマ発見。
コンビニがなければ、歩き遍路は生きていけない。
座れるファミマ。天国だ。これを逃したら「ランチ難民」になる。速い安い美味い!
腹ごしらえして又歩く。62番宝寿寺。鐘撞堂もない小さい寺だ。
でも、風鈴がいっぱいぶら下がってて、チリンチリンいい音だった。
でも、風鈴がいっぱいぶら下がってて、チリンチリンいい音だった。
ここは逆打ちになった。61番香園寺。これがちょっと変な寺で。
外から見ても劇場とゆうか映画館みたいな。
本堂には靴を脱いで入る。
中には何百もの座席がある。時間あるし、ちょっと休ませてもらったよ。
今日のお寺はこれで終わり。
後は今日の宿まで5キロほど歩く。
国道を避けて田舎道を歩いてると、車が停まって、
女性が「これ持って行ってください」とオロナミンC を二本くれた。
しかも「今これしかないんです」と申し訳なさそうに。うれしいお接待だ。
女性が「これ持って行ってください」とオロナミンC を二本くれた。
しかも「今これしかないんです」と申し訳なさそうに。うれしいお接待だ。
すかさず、キーホルダーをお礼に渡した。
女性はびっくりしてたなあ。
「これ、私作ったんです」
「どちらから来られてるんですか」
「奈良です」
「遠い所から。道中お気をつけて」
歩き遍路はお接待でいろんな物をいただいても、
お返しするものを持っていないもんなんだ。
いただくばかりでお返しができない葛藤も修行なんだとか。
お返しするものを持っていないもんなんだ。
いただくばかりでお返しができない葛藤も修行なんだとか。
そういえば、今日、青信号を渡ってると左折車が来た。頭を下げて早足で渡ろうとすると、その運転手は窓を開けて「お参りご苦労さま。道中気をつけて下さい」と。交差点内にわざわざ停まって窓を開けて、だよ。「ありがとうございます」早く曲がって下さい。後ろに車がいますよ。
四国の人って……龍光寺のくそ坊主以外は。
いい気分で一日を終えれるよ。
明日はしんどい横峰寺。あの山の方向だ。雪があるぞ。
隣には産直。
愛媛の人は、こんな単位で柑橘類買うんだねえ。
どんだけ食べるん・・・
昔、ドイツに住んでた頃を思い出した。
ドイツ人はジャガイモを何十キロもの袋で買ってたよ・・・