えちまにはかた

2022/04/18

88番まで打って、1番へお礼参り

5:50起床。 
タケノコご飯のおにぎらずを作って、重いリュックを背負って、花盛りの庭に出発の挨拶。
リュックの重さは6.2kg。一週間でも3日でもあんまりかわらない。洗濯しないだけだ。

出かけるには命題が必要だ。四国歩き遍路の旅、88番まで打ち終わって無事結願。
そこで帰宅した。

しかし、実はまだ続きがあって、「お礼参り」といって1番札所霊山寺に戻るんだそうだ。
お大師さまはその後、徳島から船、多分手漕ぎだったんだろうな、で和歌山に渡り、町石道で高野山へ参られたそうな。
その通りに行ってみようじゃないか。
お大師さまは、もちろん全て歩かれたが、
徳島港までと、極楽橋までは乗物を使わせていただこう。

7:25の急行。混んでるな。大きなリュックは迷惑だ。
パパは35年もこんな混んだ電車で通勤してたんだ。
37年で定年だったけど、2年ぐらい早く辞めても、バチは当たらんだろう。
長い間ご苦労さまでした。あなたのおかげで、
子供たちも1人前になり、今の私達の生活があります。

又大好きな高速バスだ。ゆったり座って、車窓からの景色がうれしい。癒やしの時間だ。


神戸は渋滞だ。かまわないよ。左に海、右には六甲の山並み。最高じゃないか。

淡路島通過。


高速大内下車。遍路道に近いインターにバス停を作ってくれてるんだ。

さあ、まずはシール。発見!
歩き遍路の醍醐味は札所の参拝より、このシール探しかも。
曲がり角、山道への入口、渡る橋、キョロキョロ探しながら歩くのが楽しいのだ。

え? サクラが散ったら、もう田植えなの? 早いなあ。
「また来てなあ」ってよ。うん。また来るよ。

遍路宿の主人の話。韓国人が勝手に自分たちの作ったシールを貼るようになって、
へんろ協会が、全部はがして歩いたとか・・・
協会のシールしか許可しないとゆうことらしい。
そういえば、いろんな種類のシールがある。
一応遍路地図は持ってるけど、おおざっぱで、このシールがないと歩くのは無理だ。



成重上バス停まで3キロ歩く。バス停前の休業の工場の前に座りこんでランチ。
塩鮭のカマ、焼いて身をほぐしてタケノコご飯に握りこむ。最高に美味い。
こんなとこに座り込んで何してんだか・・・


バスで「長野いこいの家」で降りようとしたら(乗客は私達ふたりだけ)、
「大窪寺へ行かれるんですか」
「いいえ。結願したので、切幡寺に戻ります」
「それなら終点の境目まで乗って行きませんか。料金は同じですよ」

歩こうと思ってたけど、親切にゆってくれるので乗ることにした。
ま、斜めに走るので1キロほど楽した勘定だ。

番外與田寺。ま、まだ番外を打つ余裕はないので。厄除けの寺で有名らしい。


あと3時間か。


前からいかにも先達風の男性。声をかけた。福岡の人。なんと6回目で逆打ち。しかもテント泊で。
その魅力は?と聞くと「ヒマやから」
いや、違う。一回歩き通した私はわかるよ。「お四国病」だよね。それだけの魅力があるのだ。
逆打ちはシールが無いので難しそうだ。聞いてみると、6回歩いても、逆打ちは道を間違えると。だろうな。逆打ちはまだ無理か…
 



20キロかあ。
なんで10番か。88番から1番にお礼参りする国道は、まず10番札所を通るのだ。



遍路歩きの魅力は、何にでも感謝できること。
3時間以上歩いて、ノドも乾いたなあ、おなかもすいたなあ・・・
そんな時コンビニを見つけると、どんなにうれしいか。

街を車で走ってると、コンビニなんて山ほどある。
家にいたら、のどが乾いたら冷蔵庫を開けると何でも飲める。
お腹空いたら、なんでも食べれる。
遍路道を歩いてると、そうはいかないのだ。
山間部や山里には、コンビニすらあるはずもなく・・・

チキンとアイスコーヒーを買って、前の公園のベンチでロング休憩。
コンビニにはトイレもあるし。


10番切幡寺へ行きたいわけではない。切幡寺前を通過して1番に戻りたいのだ。大窪寺から38キロ。一日では無理だ。今日はこのぐらいで、宿のお迎えの車に乗る。

初めて1番から歩き始めた去年の11月に泊まった宿だ。
ご主人が切幡寺まで迎えに来てくれた。

宿に着いて少し休んで、近くの温泉まで車で送ってもらう。

今日はこのぐらいで明日に備えよう。

午後から20キロ歩いた。山道無しのゆるい下り続きで楽チンだった。明日も平地だ。




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