えちまにはかた

2022/04/21

結願後は高野山へ

九度山。旅館玉川亭の朝。朝食は勝手に食べて勝手に出発しろ、と。
でも行き届いてる。トースト、ゆで卵、冷蔵庫にバター、サラダ、ドレッシング。
もちろんコーヒー、紅茶。ぶ厚い食パンが美味しい。トースターもある。なんの問題も無い。


ただ、古民家そのままでアルミサッシじゃないので、隙間だらけ。これ、冬は無理だわあ。
風でガラス張りの木の窓はガタガタゆう。タタミは歩くとミシミシゆう。
パパは低い鴨居に頭をぶつけないか心配。

しかし、居心地よくてコスパはマルだ。

宿の主人が見送りに来てくれた。「おふたりは、オシャレな感じで後ろ姿がええなあ」なんて言ってたよ。

九度山の旅館玉川亭。四国を歩き終えたお遍路さんにはお勧めしたい。



さあ、高野山へ。町石道? いや、しんど過ぎる。それに一度は歩いてる。黒河道も完歩。
京大坂道の極楽橋からだけを歩くことにしよう。

九度山駅7:03発に乗り、極楽橋で皆下車。そこからはケーブルカーだが、私達は乗らずに歩く。ここは去年の9月に歩いた。さすがに覚えてる。

上の赤い橋が極楽橋。シャガが満開だあ。



あれ! こんなとこにも遍路道のお札があったのか。気がつかなかった。



ケーブルカーの横をどんどん登る。やっぱり山道はいいな。しんどいけどいいよ。

1時間弱で不動坂女人堂口。ちょっと近過ぎたか。ま、そこから奥の院まで4キロある。


ここからこの門を越えて歩いてみたかった。昔の女性はここを越えられなかったんだよ。
男性しかお参りできなかったんだよ。ありえない…

これだけ高野山に通いながら?女人堂口から歩くのは初めてだ。
なんか新鮮。しかも朝8時半。誰もいない。


ソメイヨシノには遅いけど、しだれ桜が満開だ。


金剛峯寺はお参りしとこう。



森下の「生胡麻豆腐」が美味しいらしい。


苅萱堂。


金剛峯寺に寄り、刈萱堂に寄り…ポツポツ雨か。先に奥の院弘法大師御廟へ急ごう。


何?! 21日は「お大師様の日」御廟はすごい人だ。ざっと200人ほどか。
中にはお遍路の白衣と金剛杖の人も大勢。一体今日はなんなんだ? 

お参りを済ませて納経所へ向かおうとすると、
大勢いたアマチュアカメラマンのひとりが近寄ってくる。
「もう少しでお大師様の行列がここを通りますので、
ここに立ってモデルになってもらえますか」
「え?あ、はい…」白衣に菅笠…場を盛り上げる格好のモデルなのだ。
「お大師様が通り過ぎる時は、手を合わせていただくとありがたいです」

はあ…目をつぶって手を合わせると、お大師様が見えなかった…

後ろは御廟橋。ここより先は撮影禁止。



降りてきたぞ。雨だから赤いカサだ。




なんか一瞬でよくわからなかったけど、行列だった。


 さあ、最後の納経だ!
背中の真中に「高野山」と書いてある所に押して、キレイに畳んでくれた。丁寧に頭を下げた。

これでホントに本当に終わったよ…


こんなとこにも四国88箇所。
槙を買って実家のお墓へ。


誰かが掃除しに来てくれてるな。雑草の生えてなかった。槙をお供えしといたよ。


ちなみに、私達に着ている袖の無い白衣は「おいづる」とゆうそうだ。
結願してからわかることもある…昨夜の宿にあった本に書いてた。


さあ、帰ろか。帰りは歩かずに乗物に乗せていただこう。


その前に腹ごしらえ。ちょっとシャレたカフェ。フランス語が聞こえる。
奥さまフランス人、シェフは日本人って感じ。

なんともカラダによさそうな…玄米にキヌアに…ベジタリアンっぽい。
美味しいけど、アスリート?の私達には物足らない…

ケーキとコーヒーとで1200円。高くはないな。食後にファミチキ食べたい感じ…





さ、あとはいっぱい乗って帰るだけ。12時半のバスに乗れば3時頃帰れる。
東京の友達曰く、高野山へは5時間かかる。だろうね。
奈良へ帰るのも乗物だと3時間近くかかる。バイクだと2時間か。
昔と違って道がよくなったからね。

昔はガードレールも無くて、アスファルトじゃない地道もあったりして、
高野山へ車で行くのも大変だった。免許取り立てで、あの道をよく走ったよ。

極楽橋から南海電車に乗ると、雨になった。私ってやっぱりもってるわあ。

でも最後にJR 五位堂駅から菅笠にカバーをつけて濡れて帰った。


シャレたランチじゃ、5時には腹ペコだ。
お寿司だ!運転手の私はノンアルコールで反省会。

反省することなんかなんにもない! 楽しい結願の旅だった。

終わっちゃったな・・・又行こ!





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