えちまにはかた

2022/04/05

結願して家に帰ろう

7時朝食。これで充分だ。これが美味いのだ。遍路宿のこの朝食も今日で最後か。


90歳の大女将にもしっかり挨拶して、又来ると誓って宿を出る。
気温10℃。今日もなんて気持ちいい朝なんだろう。








4キロ先のバス停までふらふら歩く。下りだ。
いいお天気だ。ふり返れば大窪寺の上の岩山。その向こうの女体山を越えてきた。
朝日が当たってきれいだ。心地よい疲労感、達成感…なんともいい気分だ。

後ろから走ってきた車が減速して窓を開けた。
運転手の女性が「おめでとうございます!」と言ってくれる。
大きな声で「ありがとうございます」と頭を下げた。
四国のヒトは最後の最後まで、私達に優しかった。


「長野いこいの家」バス停まで1時間歩く。
今日は、疲労軽減のため足を引き締めるタイツもはいてない。テーピングもしてない。
最後の1時間歩きだ。

8:52「長野いこいの家」バス停からバスに乗る。とうとう帰るのか。
乗客はもちろん3人だけ。いい感じの里山を走ること40分。

私達は列車に乗り換える。テツさんはそのまま三本松まで乗って行く。
お別れだ。楽しかったね。おかしな付き合いだったね。これからも元気に歩こうね。





その後、乗換乗換、徳島へ。一番札所のある徳島へ戻ってきた。
ここから始まったんだ。ここから歩き始めたんだ。
徳島から高速バスに乗る。


そうそう。昨夜「民宿八十窪」で一緒だった和歌山の男性。75歳ぐらいか。
6度も歩き遍路を繰り返す四国の魅力は?と聞くと、
たったひとこと「お四国病です」と笑う。
家でダラダラしてると、奥さまが「お四国行っといで」とおっしゃるとか。
まさに「亭主元気で留守がいい」…

「お四国病」…そのひとことで済まされる歩き遍路の魅力とは…

一周するとひとり40万ほどは要る。ふたりで80万…
あの野宿の奄美の青年はいくら使うんだろう。88番大窪寺で又会った。
持っていたパン、お菓子、カロリーメイト、その青年にあげてきた。「助かります」と。
彼は1番まで戻り、フェリーで本州へ渡って、高野山まで歩くようだ。

なにか美味しいものをおなかいっぱいごちそうしてやりたい気分になる。がんばれ。


ただひたすら次へ次へ歩くこと。
地元のひとのお接待と優しさ。
歩き遍路同士の語らい。
遍路宿の心あたたまるもてなし。

重いリュックを担いで足をひきずりながら毎日歩いても、それに負けない魅力があるのだ。


さあ、とりあえずは帰ろう。2回目の歩き遍路もやりたいが、他にも行きたい所もある。
いい季節がやってきた。


カミーノもきっとこんな気持ちで歩けるんだろうな…

午後2時半大阪に戻ってきた。「串かつだるま」で反省会して帰ろ。



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無事結願して帰宅いたしました。しばらく?家にいます。









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