1日の予定を歩き終えた時は、もう疲れ果てて、足もボロボロ、もう明日から歩くの無理!
なんて思うのに、朝になれば支度して又歩き出す。これが遍路の不思議、カミーノの不思議、とゆうものだ。
パパは、昨日右足親指の裏にマメができた。昨夜つぶしてバンドエイドを貼り、その上からテーピングしてるけど、大丈夫かな。
朗報だ!!
シホさんが教えてくれた、外務省海外安全ホームページ。よくメールがくる。帰国時の72時間検査が不要になった!
ありがたい!時間もかかる。お金もかかる。ひとり200€。2人で5万円ほどの出費がなくなった。なにより、その結果を待つためにサンチャゴに余計に宿泊しなくてよくなった。これで検査しなくても帰れる。従って、知らずに陽性になっていても帰る、とゆうことだ…
さあ、今日も暗いうちから出発だ。といっても7時。
プエンテ・ラ・レイナといえば、「王妃の橋」で有名。1000年以上前のそのままの橋が残ってるんだそうだ。
この橋を渡って、プエンテ・ラ・レイナの街とはお別れだ。
今日もがんばる!昨日ほどのアップダウンはないはずだ。
橋の上で若者に撮ってもらった。
若者には抜かされる。リュックの小さい人には抜かされる。抜かされてばっかりだ。
年寄りでリュックの大きい人、あんまりいないよ。区切り打ちが多いんだ。
振り返ると朝陽だ。今日も快晴。暑いからくもりでいいのに。
この坂、キッツ〜!
高速の上を渡る。800キロ…クルマなら3日で走れるんじゃないのか。
それを40日かけて歩くってゆうんだから…頭がイカれたヤツの集まりだ。
でもね、みんな歩いてみればわかるよ。
なぜか、みんなでがんばりたくなるんだ。
水道橋だ。巨大なそうめん流しだな。
朝食抜きで出発。5キロ歩けば、マネルーとゆう街がある。カフェがあるはず。そこで休憩兼ねて朝食だ。朝食兼ねて休憩か。
まずは、手指消毒から。日本から持ってきた。シュッてやるやつ。
オリーブやブドウの畑に間をひたすら歩く。
マネルーから3キロ。空に浮かぶような丘の上の村、シラウキだ。なんかいい感じ。
でも見えてから、歩いてたどり着くまでなかなかだ。マネルーで休憩したから、シラウキはスルー。村の中の坂が、かなりキツい。
ブドウだ。ワイン用かな。
街の入口には、こうゆう門か橋がある場合が多いな。
街の中のこの坂がキツい。この街の人、これどうなん?
ばあちゃん、じいちゃん無理やん。ってか、日本からはるばる来たばあちゃんが登ってますが…
窓際の花は、ドイツ、スイス、オーストリア、フランスには勝てないな。
デカい犬多いよ。放し飼いもあって、ちょっとこわいよ。でも、賢そう。
シラウキを出て、ひたすら歩く。朝は20℃ほどだが、だんだん気温が上がってくる。日差しは強烈だ。
楽しみは水飲み場でカラダ中を濡らすこと。シャツは肩までボトボトに濡らす。足にもかける。タイツも濡らす。冷たくて気持ちいい。気化熱だ。日差しがキツいので30分ほどで、シャツは乾いてしまう。その30分が冷たくて涼しいのだ。
暑い…
それでも、昨日よりマシかな。
四国遍路でゆう「お接待場」
フルーツやコーヒーやパン。冷たい飲物がなかったので、何も買わなかったけど、スタンプを押してくれたので、20¢コインを置いて出た。
ちょっと太い目のこの女性。ひとりで歩いてる。ずっと一緒だ。歩いてる時、スプレーに水を入れてて、顔にかけてくれたよ。
実は、偶然今夜の宿は一緒だった。
次の村ロルカまで6キロ。あと6キロ歩いたら、カフェで冷たい紅茶が飲める。
あと4キロ。あと2キロ…え〜村への最後は登りなのか。
見つけたカフェに入る。リュックを下ろすだけで幸せだ。氷の入ったアイスティーとコーラ。生き返る…
店番は英語をしゃべるかわいい女の子だ。日本に行ったことのある友達がいると。自分も行ってみたいと。日本人はいい人だと。ここにくる日本人、いるんだな。you tube に挙げてる人いるもんな。
冷たいものを飲んで、陰で座るだけで、体力は回復するもんだ。
水飲み場で水の補給。これ、ありがたい。村にひとつはだいたいある。
巡礼者の憩いの場だ。
さあ、あと9キロで今日の宿泊地エステージャだ。がんばれ。持ってるものはヌルい水だけ。氷の入った冷たいものを飲むだけで、又がんばれる。
エステージャまでの最後の村、ビジャトゥエルタ。
川で遊んでる子供たちがいた。飛び込みたい気分だ。ややこしいからやめとこう…
これ、かわいいよ。鼻を押すと冷たい水が出る。又シャツを濡らす。
げ?!こんなトラクターが通るの?!行き過ぎた後、すごいホコリで顔がジャリジャリになった。
あのやろー! 乗せてくれよ!
エステージャ到着。
今日はここまで。ここに着いたから、宿がすぐ見つかるとは限らない。
えーと、どこかな。
腹ごしらえだ。ビールとちょっと味の薄いカレー。巡礼者メニューだ。安いから、そんなに美味しくないのは仕方ない。
それが、その店の若者がおもしろくて。
注文はスペイン語でしたのに、私達が日本人だとわかると。
日本語を勉強してるらしく。
料理をテーブルに置いて
「キミタチノゴハン。イタダキマス」ってゆうのだ。笑える。
where do you study japanese?
と聞くと、by internet. だとゆう。
日本語を話したくて仕方ない、って感じ。
ソル ポルファボールってゆうと、
「ハイドーゾ」と返ってくる。
「ゴシュジン、ドコデスカ」
日本のどこか、と聞きたかったようだ。
奈良だよ。奈良知ってる? ハイ、キョート、ナラ。
have you ever been to japan ?
イイエ。イキタイ…と。
スペイン語、英語、日本語…おもしろかった。
日本のファンなんだな。ありがとね。
この女性。ブルゲーテに泊まった時、窓から私達ふたりを見た、と言って話しかけてきた。菅笠で覚えてるんだ。
アルベルゲを探してるとゆうと、親切に地元の人に聞いたりしてくれる。
今日はまだ先まで歩くらしい。これからの時間は暑いよ…
ホタテ貝をつけた大きなリュックを担いで歩いてると、みんな同志だ。
やっと見つけた。今日の宿。
アルベルゲだけど、シャワートイレ付の個室がある。巡礼宿だから40€。
洗濯したよ。洗濯機4€。
日差しが強いから1時間も干せば、もう乾いてる。
ロープ、洗濯バサミ持参。
シーツ、枕カバー付。寝袋は使わなくていいんだ。
22キロ、6時間半。初めて、死にそうにならずに宿に着いた。
アップダウンが少ないと22キロは大したことないな。
明日は早出するぞ。暗いうちから歩いて、暑くなる前に宿に着くように。
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