広過ぎて落ち着かんなあ。どこにおったらええんやろ…とパパ。とても広いアパートの一室の宿だった。
冷蔵庫あり、お湯も沸かせる。洗濯乾燥できる。巡礼者には超ありがたい宿だった。
キッチンがあるなら、朝ごはん作って、緊急用のボカディージョも作って、紅茶も作って、出発だ。
さぶっ! なんじゃこれ?! 長袖半袖ウインドブレーカー、3枚着ても寒いっ!
15°C! これだからこちらの気候はわからん。
vigo 辺りから、急に巡礼者が多くなった。フランス人の道のサリアと同じだな。
さあ、仲間もいっぱいだ。
buen camino!と声をかけあいながら進む。
前に人がいると安心だ。
荷物は送って身軽な巡礼者が多い。後ろから来た人に抜かされてばかりだ。
そんな若い女性のひとりが、黙って私の手に持たせた物。「え?!gracias…」とゆうのが精一杯だった。
手作りらしいロザリオだ。
え? なんで私に…
お手紙がついてた。
でも、なんで私に…
小さいカラダに重そうなリュック背負って頑張ってるおばちゃんがかわいそうに見えたんかな…
カナダ人らしいその女性は空荷で、追いつけない速さでスイスイ前を歩いて行った。サンチャゴで会えたら、キーホルダー渡そう。
グレーのシャツ、黒い半パン、キミドリのリュックに右手にロザリオをぶら下げてた…覚えとこ…
あ、電車…
2時半ほど歩いて、初めてカフェがあった。この混雑…注文するのもトイレを使うのも行列だ。
後ろから来て、声をかけてくる人もいる。この男性はmany many times 巡礼路を歩いているそうだ。ガイドの仕事をしてるんだと。
where are you from ? japan とゆうと熊野古道を歩いたとゆう。
両方歩くと、dual prigrim の証明もらえるよ、と教えてあげた。
疲れたら休む所は…寝転がれる所。カフェじゃ、靴も脱げないし、横になれないし。これが一番疲れがとれる。
とうとうサンチャゴまで道路なら40kmか。歩く距離はもう少し長い。
両親は強し! 大きな荷車に子供を1人ずつ乗せて…
果てしない…どこまで続くんだ…
とうとうcardas de reis の街外れに着いたか。
疲れた…20kmを超えた…
え〜荷物がこんなに届いてる。
皆、こうやってスーツケースを次の宿、次の宿に送って、身軽に歩いてる。
これをやれば楽なんだけど、これができるのは受付が有人の宿限定だよな。
私達みたいな、明日何km歩くかわからない…では…
空荷ならどんなに楽か…うーん…悩ましい…
例えば…今日明日は連続ホテルなのだ。それなら荷物は送れる。
今まで担いで歩いてきて、明日1日だけ身軽に歩く…意味があるのか…
えーいっ!最後まで担いでやる!
これがそのロザリオ。大事にしたくなる…
今日の宿は一階がレストラン、向かいにスーパー。楽で助かる。
宿に着いても、食事や買物に余計に歩くとますます距離はのびる…
あと44kmだ。2日は無理だ。急坂もある。
3日でゆっくり進もう。
阪神…怒涛の?!6連敗…もう知らん…