あと25kmだ…
1日で歩ける? いやいや、そんなしんどいことはやめとこう。
今日は 15kmだ。
日本は暑いらしいな。
でも、ジメジメムシムシの日本もなつかしい…
ここ何日か、毎日会う障害者のグループのうちのふたり。
右の男性はかなり足がわるい。ずっと手をつないでるのは母親だろう。
あの足で、毎日何十kmも歩いてるんだ…巡礼って、なんなんだろう…
ひっそりとふたりで歩いてることも多いけど、もう今日か明日にはサンチャゴに到着だ。こんな光景も。
みんな疲れてるだろうに、明るいよ。
今日は途中にカフェも何も無いような小さい村をいくつも通った。
迷路みたいな細い路地を矢印を探して歩く。
延々と続く長い一本道を歩くより気がまぎれるよ。
カフェで休憩だ。今日は15km。あんまり早く着いても部屋に入れない。
座ってると、見たような顔ぶればかりが出たり、入ったり。その度にあいさつだ。
buen camino !!
この黄色いシャツの男性。3日前の宿で一緒に朝ご飯を食べたっけな。
座ってると話しかけてきた。ドイツ人だった。デュッセルドルフに住んでると。
デュッセルドルフには中国や日本の企業がたくさんあると。
私達もそれだよ。40年前、wuppertal に住んでたんだよ。デュッセルドルフの日本食スーパーへお米買いに行ったよ。カリフォルニア米だったな。いくらだったんだろう。忘れたよ…
ぶどう畑もフランス人の道に比べると、規模が小さいな。
スペイン北部は、どぉーっと一面のぶどう畑、歩いても歩いてもオリーブ畑、まわり一面ヒマワリ畑…だったけど、
ガリシアのこのあたりは、そんなに広々感無いなあ…
スペイン事情がいろいろわかっておもしろい。
山道の登りはあきらめがつく。
しんどい石畳の登り坂。このぐらいは日本にもあるよな。
みんなでサンチャゴに向かって歩くだけ。この連帯感がなんともいえない。
言葉も通じないのにね…
山道の登りはあきらめがつく。
立ち止まって、スタンプを押す巡礼者もいる。
あの白いシャツの人、日本人だった。
「がんばりましょう」と声をかけてきた。
50歳ぐらいかなぁ。
他の巡礼者もいるようだけど、静かだ。
お昼過ぎると、敵は暑さだ。陰が無いのはツラい。しかもアスファルトの登りだ。
スペインも昨日から、急に暑くなった。朝は涼しくてさわやかなんだけど、午後は灼熱だ。それが夜9時頃まで続く。
昨夜、8時に夕食に外へ出て、あまりの暑さにびっくりした。
宿の手前のレストランで休憩。ランチ営業は1時から。
生ビールを飲んで1時まで待つ。いいよ、ビールさえ出してくれれば、座らせてさえくれれば…
待ってる間にMENUがきた。ゆっくり見るさ。
こうゆう宿はなんてゆうんだろう。
その名も、calm stay.
PINコードでドアを開ける。キッチン、シャワー、トイレ共用。
個室と二段ベッドのドミトリーの部屋と。10人ほど泊まれるのかな。
とにかく新しくてキレイだ。
なんと、広い庭に洗濯物を干せる。
昨日のラバドリアが悔やまれる。1日我慢すれば、手洗い手絞りでも乾いたのに。
暑い。日差しが強烈だ。
今日1日着たウェアを洗うなんて贅沢やな。洗剤はまだあるし。
他の巡礼者もいるようだけど、静かだ。
ランチを済ませて、午後2時頃チェックイン。洗濯したら、あとは昼寝しかない。
すっかりスペイン人になってしまったな…
今晩はここで、持ってきた五目ご飯と最後のカップラーメン食べとこ。