今回はカタール航空で来てるのだ。
アメリカのイラン攻撃で、カタール空港が一時閉鎖されてた。
え〜!帰られへんやーん。
と、心配したが、閉鎖は解除されたようだ。やれやれ…
昨日のトレッキング、しんどかった。
日本人のツアーなら、あんなの客が怒るだろう。6時間歩くうちの4時間は全くなにも見えない樹林帯のアップダウン。
最後の往復2時間が圧巻ではあるが…
スイスならどうだ。観光客まみれでオーバーツーリズム感は否めないが、しんどい思いをせずに、ロープウェイ、ケーブル、リフトで標高をかせぐ。気持ちのいい眺望抜群の稜線をのんびり歩く。下りも乗物に乗ってもいい。歩いてもいい。
イタリアやオーストリアチロル、ヨーロッパアルプスはどこでもそうなんだ。
なのに、スペインは違う。圧巻の山並みは自分の足で歩いて見に行くものなのだ。
それも、地図、標識…親切ではない。距離、時間、標高差…詳しくはわからない。まずはカフェが全く無い。
ヨーロッパアルプスなら、ちょっと歩けば眺望抜群のカフェで休憩できる。
ピレネーにはなにも無いから、飲物、ランチ、用意していかないといけない。
なにもかもが厳しいのだ…
それでも歩くのだ。
さあ、今日は4×4 excursion tour だ。
10時に宿まで迎えに来るとゆう。
ほんとに来てくれるんかな…心配になる。
朝10時のトルラの街。観光客、登山客は皆出て行って静かだ。
来た来た。これか。
スペイン人夫婦二組、イギリス人とアイルランド人の夫婦と私達の8人で出発。
まずはトルラを出てすぐの橋で停まってくれる。この山はいつも見てるよ。
イギリス人夫婦と私達のために、ガイドは英語でも説明してくれる。
次の停車ポイントは、標高1700mからトルラの街を見下ろす。トルラは1020m。
昨日の渓谷の底からの景色もすごかったけど、やっぱり高い所から観るのがいいな。
山じゅうを黄色いに染めるほど咲いてるよ。名前はえーと…難しいんだよ…
次のチェックポイントは、なになに?
マーモットがいるんだと。
ほんとだ。立ち上がってくれれば見える。
こんなの用意してるんだ。マーモットを見せてくれるけど…そんなのいいよ。
それより展望台へ行きたいよ。
第二展望台へ。
おお! 昨日ゼエゼエいいながら登った渓谷沿いの谷道が見える。pradera だ。
すごい…
最後に第三展望台へ。
ここでは1時間と少し、自由に散策しろ、と。午後1時にクルマに戻ってこい、と。
フル回転しようと急ぎ足で。
ここか!「ローランの裂け目」が見える! 遠いな…あの向こうはフランスだ。
ヒョウさんはフランス側から、あの裂け目を歩いて越えてカミーノをプエンテ・ラ・レイナまで歩いたんだ…すごいな…
しんどいやろな…
「ローランの裂け目」
778年ロンスヴォーの戦いで、イスラム教徒に追い詰められたローランが、死ぬ前にもう一度フランスを見たい!と、剣で岩場を切り裂いたといわれる。
今回は行けなかった…
行きたい…あそこからの景色を観たい…
来年はもう70歳だ…時間が無い…
1時間ほどそこらを歩き回った。
ローランの裂け目が観れて感動だった。