とうとう、あと19キロだ!今日1日で充分終われる。
でも、今日は15キロだけで、モンテドゴソでやめるのだ。なぜって、明日4.5キロだけ歩いて、朝イチにサンティアゴに着きたいからだ。
いよいよだ…
朝食を済ませて、ペドロウソの街にもお別れ。もう二度と来ないだろう。もう一度カミーノを歩くことがあっても、サリアからは2度と来ない。
今日も行列だけど、気持ちよく歩く。
今日もいろんな人と記念撮影隊。
コロンビア人グループ。とにかく明るい!おそろいのシャツにキャップ。
男性が声をかけてきた。19 august にオリソンで会ったとゆう。
オリソン?!歩き始めて初日だ。その男性のことは覚えてなかったけど、あ!左足ふくらはぎの赤いキスマークのタトゥー!
i remenber !覚えてるよ! もうすぐだね。35日歩き続けたね。
buen camino !
ラバコッジャ。サンティアゴ空港だ。飛行機の発着の爆音!
ちょっと鳥肌がたった。なんで? もうすぐサンティアゴだから?
もうすぐ飛行機で日本に帰るから? 自分でもわからない…
とにかく、820キロのカミーノの旅が明日終わるのだ。
さみしいような、お寿司食べに日本へ帰りたいような…
楽しい旅だった。15年ほど前に、スペイン旅はしている。
マラガ、セビージャ、グラナダ、アルハンブラ、ジブラルタル…レンタカーで観光地をまわった。今から思うと、そんな旅ではスペインの本当の魅力はわかってなかった気がする。
歩けばわかるんだ。歩けば人のあったかみに触れるんだ。
歩かないとわからないんだ。スペイン人は陽気でおおらかだ。
すばらしい旅ができて、ほんとに幸せだよ。
明日とうとうサンティアゴに着く。
今日はみんな、やけに明るいよ。なんかハイだよ。
それに歩みも遅いよ。
最後をかみしめるってことかな…
あと4キロ。またビール飲んでしもた…
気合い入ってるねえ。おそろいのホタテ貝シャツで。
今日はあえてサンティアゴまで行かない。あと1キロのモンテドゴソで終わり。
「歓喜の丘」で終わるんだ。
この坂道を登る時、何人かの若者がスペインの国旗を背中にかけて走り出した。オリンピックで金メダルをとった時のウイニングランみたいに。その時、ちょっとゾクッとした。鳥肌がたった。まだ、どこへも到着してないのに…
見えたっ!!サンティアゴのカテドラルの3つの尖塔が!見えたよ!
ここが「歓喜の丘」だ!ちょっとうるっとする。いや、まだ着いてない!
私達が出発したフランス国境からなら820キロ。ル・ピュイアンブレからなら1500キロ。昔の巡礼者はどんな気持ちでここに到達したんだろう。
その同じ道を、ふたりで荷物を担いで歩き続けたよ。
胸がいっぱいだ。
明日、1時間歩けば、あの尖塔の前に立つのだ。
カミーノから外れて反対に丘を少し登ると、サンティアゴのカテドラルの尖塔を指さす巡礼者二人の銅像がある。
あともう少しだ!
何百キロも何十日も、昔はもっと大変だったろうね。お疲れ様でした。
私達は820キロ、37日間歩き続けたよ。
あと1時間だよ。
明日4.5キロ無事に歩けば、サンティアゴ・デ・コンポステーラだ!
あれ?こんなとこに韓国のオルレ?
先に下って行ったこの女性。
ちょっと気になる美人だった。
サリアのカフェで会ったよね。彼女も覚えていた。ここで会うとゆうことは、私達と同じペースでゆったり歩いて来たとゆうことだ。どこから来てるの?と聞くと、出身はコロンビアで、今はバレンシアで暮らして、と。コロンビアなら英語、スペイン語、両方できるわけだ。
キュートな人は気になるもんだ。
あなたがキュートだから、覚えてる、とゆうと、このジャケットが派手だからかしら、と照れていた。
さて、今日の宿、モンテドゴソの巨大アルベルゲ村。収容人数800人! なんか…収容ってゆうと…収容所…?
ドミトリーもいっぱいだけど、個室もある。なかなかキレイだ。問題は部屋でネットが使えない。カフェ、レストランかレセプションのみ。今、コルタード注文して書いてるよ。
あ、どこでだったか会った人!向こうから声をかけてきた。「buen camino !」
「あの、日本のかたですか」と返すと、no, korea と。
韓国人だったのか。ずっと日本人だと思ってた。声をかけたらよかったな、とずっと思ってた。韓国の人だったのか。
「ようこそ」日本語だ。
ウクライナの国旗だけ特別だ。世界中が応援してる!
何これ?! シトロエン祭り?!
すごい! クラシックカーのオンパレードだ。
パパ興味津々。 なんて言ってる場合じゃないでしょ!
明日結願なんだよ!