いよいよ今日はサンティアゴ・デ・コンポステーラに到着する。
その後すぐ日本に帰るんなら、さみしいところだが、まだ行きたい所がある。
そのまま西へ。大西洋だ。フィステーレの岬で大西洋に沈む夕陽を見て(いいお天気になってくれ…)、いよいよ帰国だ。
といいたいところだが、出発時の8月半ばには、海外からは帰国時にPCR検査が義務づけられていた。検索結果はすぐにはわからないので、サンティアゴで2泊する予定でホテルをおさえてる。検査は不要になったので、早く帰るってわけにもいかず、予定通りサンティアゴ滞在になる。
余韻を楽しみながら、サンティアゴに滞在するかな。
さあ、最後の朝。
アルベルゲは個室でもふとんが無い。このシュラフを使うのも今日が最後だろう。
この小さい袋にしまうの大変なんだよ。パパ担当。
モンテドゴソのアルベルゲを出る。7時半。ちょっと早過ぎたかな。真っ暗だ。サンチャゴの街へ下る。
これで終わりなんだなあ…あと1時間で、もう歩かなくていいんだな…
あと4.1キロだ。
もう着いたってことかな。
だんだん街に入って行くよ。いよいよだ。
4.5キロってゆっくり歩くと1時間かかる。そろそろ明るくなってきた。巡礼事務所が開くのは9時。ちょっと早過ぎるか。朝ごはん食べよう。
ドスカフェコンレチェ、ドストスターダ、ウノトマーテ、ウノハモン。注文するのは私、払うのはパパ。
さあ、あと少しだ。
私がゆう「楽しい旅やったね」
パパ「まだ終わってないよ」
先っちょが見えた! あれかな…
ん?なんだこれ? 朝陽が当たり出した。
あ?! カテドラルの裏なんじゃない?!
これをくぐると大聖堂前の広場だ。
ちょっと胸が熱くなった。
涙…出そう…
来たよ、とうとう来たよ…ここへ来るために…遠い日本から…何十時間もかけて、何十万円もかけて…
フランスから820キロをふたりで歩いて来たよ。重いリュックを担いで、いろんな街に泊まり、たくさんの人に会い…楽しかった。ほんとに楽しかったよ。
いや、目的はここへ来るためじゃなかったかもしれない。
ここへ来るために、何百キロも歩くために、とゆうのが正しいのかもしれない。ここへ来るための過程を楽しむために、とゆうのが正しいのかもしれない。
そのぐらい、しんどくて楽しい旅だったよ。最高の旅だったよ。
今までいろんな場所へ出かけたけれど、その中でもやっぱり一番すばらしい旅だったよ。一生忘れないよ。
広場で座りこんでると、「日本のかたですよね」と若い女性。
関西弁バリバリの大阪松原のリンリ。
私らも奈良やけど、実は八尾やでえ。バリバリの会話がうれしい。
この子もなかなかおもしろい娘で…ちょっと姪っ子のカナデに似てる。
サンジャンから歩いて来たと。よお頑張った!
記念撮影しよ、と急に横にいた女性が入ってきた。なんじゃ、それ〜
世の中の「海外旅に出たい病」の全ての女子が、無事に旅を楽しんで無事に日本に帰れますように。
ポルトガルへ入って10月始めには帰ると。
ちゃんと帰るんやで!!
松原のお母さん、リンリは元気ですよ!
朝、9時前だから、こんなに人がいない。
これが午後にはこうなる。
20〜25キロ歩いてくると、到着は午後になる。次々と歩きの巡礼者が到着する。
みんな、感動と疲労で座りこんでる。
私も仲間に入れてほしかったけど、リュック持ってなかったから…
なくても仲間に入れてくれたかな…
感動もそこそこに、巡礼事務所を探さなきゃ。場所を移転したらしい。
大きなリュックの若者に声をかける。すると、うまく説明できないのでfollow me.と案内してくれた。
カミーノは2度目のイタリア、ベネチアの青年。グラッツェ! 日本は好きな国だと。come to japan near future !
へえ、これか。
番号シートをもらって並ぶこと10分ぐらいかな。係はスペイン語のみ。なんとか完歩証明書と距離を書いてるのと2枚。790キロ。フランス部分は入らないのか。スペイン国内部分のみの距離779キロか。
次はInformationだ。ここからフィステーラ、マドリッド…聞きたいこともある。
あ、熊野古道とカミーノはどちらも世界遺産で提携しているのだ。熊野古道はどこを歩いたのか?とか聞く。oh,nakahechi!と。
両方の完歩証明書も書いてくれた。ピンバッジもくれた。記念撮影して、カミーノのウェブサイトにも載った。
次はカテドラルのミサだ。12時から。え〜っ?! こんなに並んでんの〜!無理だ。今日は土曜日だからかなあ。あきらめよう。今日でなくてもいい。
そこらをウロウロ歩いてると、菅笠を見てなんか言ってるのか、どこかで一緒に歩いたから見てるのか、わからんけど、とにかくニコニコあいさつしとく。
おなかすいたな。美味しそうなイタリアンに入る。12時過ぎに店に入ると、食事は1時からだと。これだ…ビール飲んで待つよ。Wi-Fi使えるから退屈しないよ。
なんだ、これ? 美味い!
うん、イタリアンの気分だった。
イタリアン食べてゆうのもなんだけど、スペインの食事は最高だ。
土曜だからかな。ここはいつでもなんかな。すごいにぎやかだ。
ウロウロしてると兵藤さんが菅笠を見て声をかけてくれた。やあ、又会えた〜!
兵藤さんは私達よりひと足先に、ピンバッジをもらった数少ない日本人のひとりだ。
これだけの広さのこれだけの人混みで、普通は会わんよね。
片平さんはフィステーラへの100キロを歩いてるようだ。
ウェブサイトでみてみると、熊野古道とカミーノ、両方歩いてるヤツ、けっこういるもんだ。日本人より外国人の方が圧倒的に多い。皆、日本に来るんだな。
水際対策緩んだら、又押寄せるよ。いいんだよね。
そうこうしてる間にチェックイン時間になる。
市場を通って。フルーツ多いな。
ホテル、チェックインして、着てるもの全部脱いで洗濯だ。ラバドリアを探す。ラバドリアを使うのも、これが最後だろう。もう何十キロも歩くこともない。汗だくになることも無いのだ。
洗濯してる間にそこらのみやげ物屋さんをウロウロ。
乾いた洗濯物をかついでホテルに戻ってひと休み。
明日のことを考える。フィステーラへ行くバスだ。チケットは?乗り場はどこだ?
まあ、別にいいんだけど、まん丸のトイレ…
熊野本宮大社の世界遺産センターでもらった巡礼手帳、持ってきてよかった~。
こんなのあるって知らんかったなあ。
これ、和紙だよ。日本から送ってきたんだね。
サンジャンピエドポーから779キロって書いてくれた。途中でバスに乗ったのはバレなかったみたい…
これ持ってる日本人、そんなにはおらんでえ。
と思ったけど、そこそこいるよ。