昨夜の宿。これだけの巡礼者が泊まってた。二段ベッドの大部屋はほぼ埋まってた。私達は個室だったけど、ネット状況が悪く、部屋ではつながりにくく階下へ降りないと写真をアップできなかったり…
そうそう。フロミスタはちょっとした街だから、informationに行ってみた。なんか情報ゲットできるかも。バスのこと教えてもらえるかも、と。そしたら、なんとカウンターの中にいるじいちゃん、英語できんやん! 全く通じない。的の外れたパンフレットくれた。めんどくさくなって、グラシャスと言って外へ出た。
informationぐらい英語できるヤツおいとけよ!
今まで2回iに行ったけど、丁寧な英語でわかりやすく親切だったよ。
途中でカミーノの矢印がふたつ。どっちだ?! ベンチに座ってヨーグルトを食べながら、後からくる巡礼者の動向をみる。
皆で相談。左に行くと道路沿いのアスファルト道で、右は地道だけど2キロ長い、とゆう結論。10人で思案。左に2人、右に8人。私達も右を選択。国道沿いはイヤだ。
これ、水道橋。日本なら溝を掘るよね。
わざわざコンクリートの橋を作る意味って…木を伐採してる。土地なんか山ほどあるのに? あ、土地が要るんじゃなくて、木が必要なのか。
1時間ほどの次の村にカフェがあると信じて。
あった~! 朝ごはん食べれる~!スタンプもゲット。
サラミとチーズをはさんだボカディージョとゆで卵。カフェコンレチェ。おいし!
食べてると、例の韓国オヤジがやってきた。ブルゴスで2泊してる間に、若い仲間に放っておかれて、ひとりで歩いてる。
マイペースでいいんだよね。オレンジを半分くれた。すごく甘かった。今度スーパーで買ってみよう。
空腹じゃないってゆうのは、こんなにも元気があるものか。歩くぞ~!
と、はりきったけど、まあ、歩いても歩いても…この道がずっと続く。ほぼ3時間。
道路に出た。
急に巡礼者が増えた。道路歩きを選択した人も多かったのかな。
しかし、この道も又長い。適当な上り坂で、先は見えないし、退屈なこと、この上なし。
なんじゃ、これ? 教会? 前のベンチでちょっと休ませてもらお。
後ろから来たパンプローナの男性。区切り打ちだ。私達の四国遍路みたいに、少しずつ歩いてるそうだ。ブラジルへ行った時、日本食を食べて美味しかったと。刺身、餃子…東京に友達がいるから、日本へ行ってみたい、と。そういって先へ進んで行った。
日本へ行ってみたい人、いっぱいいるよ。
今日の目的地カリオンロスコンデスまでの最後の街。えーと…なんとかシルガ。
名前、長すぎる…
立派な教会だ。
教会は無料の所あり、有料の所あり。クレデンシャルで割引になるけど、めんどくさいからパス。
近くにいた男性に撮ってもらった。
なんと、風か強い!しかも向い風だ。菅笠が飛ばされそう。疲れるよ~。前かがみで歩く。
やっと峠っぽい所へ。見えた~!やっと見えた。今日の目的地、カリオンロスコンデス。
死ぬほどおなか空いての到着じゃないので、余裕?だ。
フロミスタは人口1000人。カリオンは2500人。街の大きさを知る術は人口しかない。
大きな街そうだ。美味しいもんあるかな。
今日もメルボルンの彼女がやってきた。
とうとうカリオンロスコンデスだあ。
道標にリュックを乗せるだけで肩が楽だ。
宿探しだあ。
今日の宿。オスタルAlbe.
今日の宿、今までで1番かも。しかも安い。30€。4000円ほど。主人は愛想よし。部屋は広いし、バスタブ付。洗濯機無料、洗剤無料。干すとこあるし、キッチンまである。
まずは洗濯。洗濯機で洗えるなら、全部洗うぞ。なにせ、半袖2枚、長袖2枚、半パンはひとつ、とパジャマしかない。汚れては洗う。洗ってる間に着る物を考えないといけないってもんだ。
アルベルゲは巡礼者専用の宿。洗濯したい時は、早く着いて洗濯機確保、干す場所確保が課題。その点、オスタル、ペンションは競争が少ない。洗濯機で洗うのは4・5日に一度。あとは肌着とソックスぐらいは手洗いする。ホテルで洗濯はできない。ランドリーバッグとかに入れてフロントに出すとむっちゃ高くとられる。その時はコインランドリーを探す。街限定だけど。
こちらに来て歩き始めて、もうすぐ3週間。いろんなことがわかってきた。
今だにわからんのが食事時間。ランチメニューは早くて1時半から。その時間からだと食べ終わるのは3時前になる。7時前ぐらいに軽く食べとこうと思っても、7時に閉める店。8時からしか開かない店。飲物だけしかない店。カフェとバルの違い…よくわからん…
1時間半から定食を始めるレストラン。2時過ぎに行くと満席だ。かろうじて座れた。
写真撮るの忘れたなあ。サーモングリル。マルだ。
部屋の窓からカテドラルが見える。
遅いランチを終えてフラフラ歩いても、シエステタイムで店は閉まってる。通りも人通りなくさみしい。
日本ではとっくに無くなったフジフィル厶の看板。フィルムってね。
夕方6時。この空の青さ。日本には無い。
スペイン留学して帰国した娘を関空まで迎えに行った時、帰りの車で「日本のこのどんよりした青空が懐かしい」って言ったのを思い出した。
こちらの空は、どんよりじゃない。これこそ、真っ青だ。
スポーツショップ?巡礼者用のグッズを売ってる店で、パジャマを持ってきてないパパの長袖シャツゲット。カミーノリュック…買ってしまった…
店の中で他のお客に、「英語でいいですか。その帽子はすばらしい! 話を聞かせてほしい」とか言われた。相変わらず菅笠人気はすごいよ。
もちろん二重窓。
でも、こちらは朝7時まで真っ暗なので、まぶしいから閉める、ってゆう必要はない。
階段のグリーン。造花かと思うほど色が鮮やかだ。天井からの光だけで、こんなに元気だ。
豊子姉さんが送って下さったカミーノのガイドブック。ボロボロになってきた。
予定表はいろいろ改定。
フランス、サンジャンピエドポーから815キロ。45日の旅といっても、往復に5日費す。サンチャゴ到着後、大西洋のフィステーレまで行って、海を見たい。連泊する日も欲しい。短い距離しか歩けない日もある。
で、実際に40日で815キロを全て歩くのは無理なのだ。
そこで、逆算してちょうど日本へ帰国するためには、明日、ここカリオンロスコンデスからレオンまでの100キロをバスで移動することにした。
これで残りは全て予定通りに歩かないといけないのだ。
夕食は、外にメニューが出てるから、夕方にいろいろ調べといた。
入るなり、english or spanish?と聞いてくれるじゃないか。その時点でマルだ。
超ハナマルの夕食だった。ホタテ、美味っ!
モスバーガーのとびきりバーガーもびっくり。1400円だもんね。
今日は巡礼宿じゃないから消灯はない。ゆっくりして、明日はバス移動だ。それも楽しみだ。
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