昨夜、寝る時、耳元で蚊がぶ〜んってゆう音がして腹がたつ。そういえば、カネダさんが言ってたな。公営アルベルゲに泊まりながら旅してるカネダさん。体育館の床にマットを敷いて寝るような所もある。そんな場所にはダニがいてかゆくて困ると。次の日は前もって殺虫剤をまいたら大丈夫だったと。そんなアルベルゲには泊まりたくない…
さあ、今日も7時出発。このアルベルゲは最高だった。7時から朝食も食べれるが、少し歩いてから途中の村で休憩も兼ねての朝食にしたい。
暗い中、歩き出す。
圭介くん、見てますか。ヴッパータール、ペケって覚えてるよね。ひとりで車に乗って出て、道に迷ってね。ドイツの暮らしがなつかしい。35年前だね。こちらでは、その街を出るポイントにはペケがつくんだ。
今日も朝焼けだ。
なんじゃこれは!こんなのイヤだよ。
国道沿いの道が延々と続くだけ。田舎道を歩けば、静かで聞こえるのは鳥の声だけなのに、国道を車がガンガン走る音は騒音でしかない。こんな道…悲しい気持ちで、ひたすら前に進むしかない。
1時間半、この道を歩き続ける我慢の時間だった。ひとつ目の村、プエンテ・オスピタル・デ・オルビゴ。
カフェだ! しかも美味しそう。しかもトマト売ってる!トルティージャ、チョリソー、チーズ入りやん!
トマトを買ってクロワッサンサンドにはさもう。マヨネーズ持ってるし。このトルティージャ、美味い!
超満足の食べ過ぎ朝ごはんだった。
さすがのスペイン。パエージャパンがこんなに。
今日はカテドラル前のホテルガウディ。老舗ホテルだ。でも、ドアノブが凝ったデザインだったり、ベッドのヘッドに彫刻があったり…使い勝手はオスタルと変わらんよ。
ただ、アストルガのカテドラル広場の真ん前にある、とゆうことだ。
朝食をしっかり食べて、ランチは3時を過ぎた。
混んでるから20分ほど待ってくれ、と、このハムはサービスだった。イケメンウェイターはメニューの写真をスマホで撮って英語にして見せてくれた。ご親切にグラシャス!
サルモレホにハマってます。このスープ美味し過ぎる!
夜?7時。外へ出る。半袖1枚で気持ちいい。
スペイン北部の巡礼路も近年の開発によって高速道路や幹線道路ができて、本来の巡礼路の位置が変わったりしているらしい。四国遍路道も同じだ。道路ができトンネルができ…これは仕方ないことなんだな。
そんな中でも、明日から歩くイラゴ峠越えは、典型的な巡礼路のひとつなのだそうだ。貧しい村のアルベルゲで、疲れた巡礼者をあたたかく迎えてくれるのだ。巡礼路上の村と巡礼者の本来の関係なのだ。お金で買うことのできない貴重は体験になりますように。
まさに四国遍路の遍路宿と遍路の関係だと思う。四国の人たちは歩き遍路を心からあたたかく迎えてくれる。時には涙が出そうなほどに。
明日からしんどい峠越えだ。標高1515mまで。
今日はアストルガ泊。大きな街ではウロウロ歩いてしまうので42000歩を超えた。
サンティアゴまであと262.8キロだ。
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