えちまにはかた

2022/09/11

サンティアゴ巡礼の旅 ㉓ アストルガ〜ラバナルデルカミーノ 20キロ 

 アストルガの街を出る。

アストルガの人口12000人。あさって到着するポンフェラーダは6万人。残り100キロの街サリアが15000人。それ以外の村はほんとに田舎だ。今日のラバナルデルカミーノは人口50人。巡礼者相手の商売だけで成り立ってるんだな。


なんだこれ?道が光ってた。


さよなら、アストルガ。


今日も暗い中、矢印を探して街を出る。


日本語が1番大きく見えるのは気のせい…?


満月だ。1番星と満月。見えてるよね。
月は西に沈んで、太陽は東から昇る。当たり前のことだけど、こんな風に見れることってなかなかないよ。西に向かって歩くと、月はだんだん下がって山に消えて、後ろを振り向くと東の空がだんだん紫色に変わってくるんだ。
今日もいいお天気になる。雨なんか降りそうな気配が無い。


アストルガの大聖堂の尖塔が見えるよ。あそこから歩いてきた。歩くのも速いもんだな。


ブラジル人多いよ。メキシコ、ブラジルからは近いんだ。ブラジル人はポルトガル語だけど、スペイン語もできるんだろね。


4.6キロでひとつ目の村。1時間で来た。アップダウンが少ない道は時速4キロ以上で歩けるもんだな。
シャレたアルベルゲで朝食。英語のできるとても親切な感じの主人だった。


いろいろ出してくれたよ。ひとり5€。


グラシャスと言って出ようとしたら、写真を撮らせてくれ、と。お客の写真を撮ってメールで送るとか。私のアドレスに送ってくれた。お礼メールしとこう。


あ、ギター担いだこの人、前にも会ったな。ハーモニカも、まあ重いけど、ギターは大変だよね。


ふたつ目の村のカフェ。巡礼者でにぎわってる。


この人、韓国人。リュックにオルレの人形。「あ、オルレ!」ってゆうと、オルレを知ってるのか、と。キュウシュウオルレって言ったよ。韓国からスペインに来ることを思えば、九州なんて近いもんだよね。


次の村が見えてきたぞ。1時間ほど歩けば村があるって、うれしい。


残り250キロだあ。


3つ目の村で休憩。スモ・デ・ナランハ.
飲みたいんだけど、食中毒があったからちょっとこわい…
久しぶりに飲んだよ。
オレンジそのまま!2個分ぐらいあるかな。
美味いっ!



さあ、そろそろ上り坂になるぞ。あと2時間かな。



どうよ、これ。この靴、黒だよ。土ぼこりで真っ白だ。


着いたぞ~。


今日の目的地。ラバナル・デル・カミーノ。


人口50人。10分も歩けば通過してしまうほどの小さな村。今日の宿はその1番奥だった。村の中はずっと上り坂。
1番奥ってことは、明日は1番に村を出れるとゆうことだ。


田舎の割には、ちゃんとしたレストラン併設のオスタルだ。


しかし!洗濯機が無い!干す場所はある。でも、こんなにたくさん手洗いできないよ。脱水もないんだもん。とりあえず、広げて汗を乾かして、明日そのまま着るしかない。明日こそ洗濯機と干す場所がありますように。



レストランへ。
食事は1品で頼むより、メニュー(定食)で頼む方が断然お得。スペイン語メニューはツラいけど、とんでもないものが出てくることはまず無い。なんでも美味しい。

primerの中から1品、segundoから1品を選ぶ。ワインとデザート付き。いつもおなかいっぱいでデザートはいらないって言ってコーヒーを頼むとそれを無料にしてくれてる。

ふたりで4品頼んで分け合うといろいろ食べれる。

Hくんの言う通り、セットメニュー充実してます。Hくん、スペイン語できるんだから、アルゼンチンなんて行ってないで、スペインに来なくっちゃ。青年海外協力隊なんて、しんどいことはもうやめて、奥さまと日本でのんびりして、たまに行きたい所へ行くってゆうのが年金オヤジの過ごし方だよ…



primerはスープとサラダ。
このツボにいっぱいだよ。二杯分は充分あった。

サラダも豪華。真ん中のはチーズを揚げてある。うまっ!普通は、オリーブオイルとビネガーと塩が出てきて、ご自由に味付けを、なんだけど、ここのはドレッシングも凝ってた。



segundoは、スペイン語よおわからんけど、肉と魚にした。
魚、なんだろ、これ? 凝ってる。ふわふわで美味しい。肉、どんだけデカいんや。それが案外柔らかくて美味しい!


仕上げはコルタード。



明日はイラゴ峠。1500mを超える。しんどそうなので荷物を初めて送ることにした。5€で次の宿まで運んでくれる。 

電話をするも、うまく英語が通じない。

シャワーへの切替ができない。

フロントに、と思っても、徹底的にシエステタイムは誰もいないのだ。3時半からレストランが開く7時前まで、フロントに頼みごともできないのだ。全く…昼寝すんなよ。



夜8時、といってもまだ明るい。巡礼客も外のベンチでくつろいでる。

窓を開けて、ハーモニカのおけいこしてたら、拍手が起こった。え? 窓から顔を出してグラシャス! 隣りの部屋の客も顔を出して   c,est  bien!フランス人だ。いや、こんなスペルじゃないか…

9時、やっと薄暗くなってきた。





ここでちょっと日本のお月さま。東京は晴れてるようだ。Dくん、ありがと。
中秋の名月だ。まんまるかあ。 
こんな遠いスペインでも日本でも満月なんだなあ。
スペインでも日本と同じお月さま見れたよ。こんなにキレイには撮れないけど。

日本もスペインもいいお天気で、いいお月さま観れてよかった…

明日もきっと晴れだ。







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