えちまにはかた

2023/10/02

隠岐の島を去る日

西ノ島、船越のゲストハウスの朝。

船越には運河がある。大正3年に17000円をかけて掘ったそうだ。今の何千万円にもなるのかな。

確かに、この運河が無ければ日本海に出るのは、かなり遠回りだったようだ。






朝の散歩は運河沿いを。涼しい。20℃以下だ。バイクは寒いのか。

部屋に戻って、昨日買っておいたパンとカップヌードルの朝ごはん。


宿を出る。フェリーの時間までに「黒木御所」へ。

後醍醐天皇が隠岐の島に流されて、ここで1年過ごしたそうな。

1332年に隠岐へ。1333年には脱出して討幕に成功。その1年で何があったんだろな。

階段かあ。昨日いっぱい歩いて疲れたよ。

不思議なもんで、気合とゆうか、モチベーションとゆうか… えー朝から階段〜?! なんて思うと、たった200段ほどの階段が、めっちゃしんどいのだ。


後鳥羽上皇、こんなとこにいたのか。地元の人たちのおかげで脱出できたんだと。



フェリー乗場近くの「ふるさと会館」。

係の人が、島のことをいろいろ教えてくれた。興味深い話だったよ。島のことがよくわかったよ。

西ノ島はこんなカタチ。


宿泊施設の多い「島後」に観光客の多くが滞在。西ノ島や知夫里島へは日帰り観光が多い、と。

そうなんだな。赤ハゲ山の展望台、改修工事が入っていた。でも、知夫里島におカネを落とす観光客いないよね。

おカネ使うとこ無いもん。食事する飲食店1軒、食品を買える商店1軒…ほぼ無いようなもんだ。もちろんコンビニがあるはずもなく…

民宿や商店を営む島民は、高齢化するばかり…

西ノ島唯一のスーパーへ行った。品揃え、品数…こんな店で島民は全ての物を買うのか、と感じた。夕方には、棚の食品はほぼなくなってしまっている。しかも、値段の高さにびっくりする。生姜焼き用の豚肉、そんなにきれいな肉でもないのに100㌘350円。それもひとパック残ってるだけ。


同じ島でも、小豆島の暮らしと比べてしまう。品揃えのいいにぎやかなスーパー。フェリーで40分で高松へ行ける。高松で買えない物は無い。

フェリーで3時間かかって境港…小豆島と比べるのはおかしいな…

私、小豆島なら暮らせるけど、隠岐の島では暮らせない…と思った。

島の暮らしもいろいろだ…ちょっと考えさせられた…




さ、フェリーに乗って本土へ渡るだけ。


あのオフロードの男の子と、又一緒になった。あんな山道でもガンガン上ったりするから、完全防備だね。ナンバープレートが折り曲がってボコボコだった。福山へ3時間半で帰れる、と。

歳はいくつだろう。独身だろう。好きなバイクで好きな旅をする…こんな楽しいことやってたら、結婚なんてしなくていい、なんて思うかもね。結婚したら、好きなことを続けれるかどうか…

私達はどうなんだろう。
なにせ、大学を出て就職して、すぐに結婚したから、何が好き、とか何がしたい、とかわからないままに結婚生活が始まって…

ただひたすら仕事して子育てして、ローン払って貯金して…

ローンは早く返済してしまって、子供も大学出て…
それからだよね。老後のおカネもそこそこ貯まったか…ふたりで旅に出たり、バイクにも乗ったり…

若い時に充分好きなことして遊んでから結婚するか、私達みたいに若い時は辛抱して働いておカネ貯めて、余裕ができてから好きなことするか…

どっちかだよね…


何日か熟睡できなくて疲れたのかな。フェリーの3時間。うとうと寝てばかりいた。


境港着。午後1時半。お寿司ランチ。回転してない回転寿司。アルコール抜きで4200円。


さあ、走ろう。奈良まで帰るのはしんどい。鳥取で一泊。鳥取まで3時間ほどか。


わあ、大山がきれいに見える。来る時は雨が降って寒くて…大山は見えなかった。こんな大きな山が見えないなんてね。

そろそろ稲刈りだ。 






右に大山、左に日本海。9号線を走る。道は空いてる。気持ちいい道だ。


展望パーキング?


魚見台?


穴からのぞく意味がわからん…


右にJR の線路。青春切符で枕崎から稚内まで旅した時、ここを走ってるんだな。冬の日本海は天気がわるくて、車窓は暗かったっけな。


鳥取のアパホテル到着。

角部屋で広いし新しくてきれい。設備は全て完璧。昨日の変な?ゲストハウスより3000円も安い…おカネの値打ちって…


13階の部屋の窓からこの夕陽。




明日は奈良まで走るだけ。


今さらながら、隠岐の島ってこんなとこ。

島は、本土から近い「島前」の3つの島と「島後」の大きいひとつの島の4つからなる。

今回は、島前の西端の知夫里島と西ノ島へ渡った。

楽しい島旅だったよ。





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