えちまにはかた

2022/09/25

サンティアゴ巡礼の旅 ㊲ サンティアゴ・.デ・コンポステーラ  とうとう来た!


いよいよ今日はサンティアゴ・デ・コンポステーラに到着する。 

その後すぐ日本に帰るんなら、さみしいところだが、まだ行きたい所がある。
そのまま西へ。大西洋だ。フィステーレの岬で大西洋に沈む夕陽を見て(いいお天気になってくれ…)、いよいよ帰国だ。

といいたいところだが、出発時の8月半ばには、海外からは帰国時にPCR検査が義務づけられていた。検索結果はすぐにはわからないので、サンティアゴで2泊する予定でホテルをおさえてる。検査は不要になったので、早く帰るってわけにもいかず、予定通りサンティアゴ滞在になる。

余韻を楽しみながら、サンティアゴに滞在するかな。



さあ、最後の朝。
アルベルゲは個室でもふとんが無い。このシュラフを使うのも今日が最後だろう。
この小さい袋にしまうの大変なんだよ。パパ担当。



モンテドゴソのアルベルゲを出る。7時半。ちょっと早過ぎたかな。真っ暗だ。サンチャゴの街へ下る。
これで終わりなんだなあ…あと1時間で、もう歩かなくていいんだな…


あと4.1キロだ。


朝陽が昇る前に歩くのは久しぶりだ。


もう着いたってことかな。

だんだん街に入って行くよ。いよいよだ。




4.5キロってゆっくり歩くと1時間かかる。そろそろ明るくなってきた。巡礼事務所が開くのは9時。ちょっと早過ぎるか。朝ごはん食べよう。
ドスカフェコンレチェ、ドストスターダ、ウノトマーテ、ウノハモン。注文するのは私、払うのはパパ。

さあ、あと少しだ。
私がゆう「楽しい旅やったね」
パパ「まだ終わってないよ」



先っちょが見えた! あれかな…





ん?なんだこれ? 朝陽が当たり出した。


あ?! カテドラルの裏なんじゃない?!



これをくぐると大聖堂前の広場だ。
ちょっと胸が熱くなった。


涙…出そう…


来たよ、とうとう来たよ…ここへ来るために…遠い日本から…何十時間もかけて、何十万円もかけて…
フランスから820キロをふたりで歩いて来たよ。重いリュックを担いで、いろんな街に泊まり、たくさんの人に会い…楽しかった。ほんとに楽しかったよ。


いや、目的はここへ来るためじゃなかったかもしれない。
ここへ来るために、何百キロも歩くために、とゆうのが正しいのかもしれない。ここへ来るための過程を楽しむために、とゆうのが正しいのかもしれない。

そのぐらい、しんどくて楽しい旅だったよ。最高の旅だったよ。
今までいろんな場所へ出かけたけれど、その中でもやっぱり一番すばらしい旅だったよ。一生忘れないよ。





広場で座りこんでると、「日本のかたですよね」と若い女性。
関西弁バリバリの大阪松原のリンリ。
私らも奈良やけど、実は八尾やでえ。バリバリの会話がうれしい。
この子もなかなかおもしろい娘で…ちょっと姪っ子のカナデに似てる。
サンジャンから歩いて来たと。よお頑張った! 
記念撮影しよ、と急に横にいた女性が入ってきた。なんじゃ、それ〜

世の中の「海外旅に出たい病」の全ての女子が、無事に旅を楽しんで無事に日本に帰れますように。
ポルトガルへ入って10月始めには帰ると。
ちゃんと帰るんやで!!
松原のお母さん、リンリは元気ですよ!


朝、9時前だから、こんなに人がいない。


これが午後にはこうなる。
20〜25キロ歩いてくると、到着は午後になる。次々と歩きの巡礼者が到着する。
みんな、感動と疲労で座りこんでる。
私達は今朝の到着には4キロ歩いただけだから、疲れてないよ。


え?結婚の記念撮影。


みんな思い思いに喜び爆発、かな。
私も仲間に入れてほしかったけど、リュック持ってなかったから…
なくても仲間に入れてくれたかな…


感動もそこそこに、巡礼事務所を探さなきゃ。場所を移転したらしい。
大きなリュックの若者に声をかける。すると、うまく説明できないのでfollow me.と案内してくれた。
カミーノは2度目のイタリア、ベネチアの青年。グラッツェ! 日本は好きな国だと。come to japan near future !


へえ、これか。
番号シートをもらって並ぶこと10分ぐらいかな。係はスペイン語のみ。なんとか完歩証明書と距離を書いてるのと2枚。790キロ。フランス部分は入らないのか。スペイン国内部分のみの距離779キロか。



次はInformationだ。ここからフィステーラ、マドリッド…聞きたいこともある。

あ、熊野古道とカミーノはどちらも世界遺産で提携しているのだ。熊野古道はどこを歩いたのか?とか聞く。oh,nakahechi!と。

両方の完歩証明書も書いてくれた。ピンバッジもくれた。記念撮影して、カミーノのウェブサイトにも載った。



次はカテドラルのミサだ。12時から。え〜っ?! こんなに並んでんの〜!無理だ。今日は土曜日だからかなあ。あきらめよう。今日でなくてもいい。


そこらをウロウロ歩いてると、菅笠を見てなんか言ってるのか、どこかで一緒に歩いたから見てるのか、わからんけど、とにかくニコニコあいさつしとく。


おなかすいたな。美味しそうなイタリアンに入る。12時過ぎに店に入ると、食事は1時からだと。これだ…ビール飲んで待つよ。Wi-Fi使えるから退屈しないよ。

なんだ、これ? 美味い!


リゾットもイケる!
うん、イタリアンの気分だった。
イタリアン食べてゆうのもなんだけど、スペインの食事は最高だ。


土曜だからかな。ここはいつでもなんかな。すごいにぎやかだ。


ウロウロしてると兵藤さんが菅笠を見て声をかけてくれた。やあ、又会えた〜!
兵藤さんは私達よりひと足先に、ピンバッジをもらった数少ない日本人のひとりだ。
これだけの広さのこれだけの人混みで、普通は会わんよね。
片平さんはフィステーラへの100キロを歩いてるようだ。

ウェブサイトでみてみると、熊野古道とカミーノ、両方歩いてるヤツ、けっこういるもんだ。日本人より外国人の方が圧倒的に多い。皆、日本に来るんだな。
水際対策緩んだら、又押寄せるよ。いいんだよね。


そうこうしてる間にチェックイン時間になる。

市場を通って。フルーツ多いな。


ホテル、チェックインして、着てるもの全部脱いで洗濯だ。ラバドリアを探す。ラバドリアを使うのも、これが最後だろう。もう何十キロも歩くこともない。汗だくになることも無いのだ。

洗濯してる間にそこらのみやげ物屋さんをウロウロ。

乾いた洗濯物をかついでホテルに戻ってひと休み。

明日のことを考える。フィステーラへ行くバスだ。チケットは?乗り場はどこだ?


まあ、別にいいんだけど、まん丸のトイレ…






熊野本宮大社の世界遺産センターでもらった巡礼手帳、持ってきてよかった~。
こんなのあるって知らんかったなあ。
これ、和紙だよ。日本から送ってきたんだね。


サンジャンピエドポーから779キロって書いてくれた。途中でバスに乗ったのはバレなかったみたい…



ピンバッジ。八咫烏とホタテ貝。
これ持ってる日本人、そんなにはおらんでえ。

と思ったけど、そこそこいるよ。



モンテドゴソからサンティアゴまでは4.5キロだったけど、街なかをウロウロ歩き回って、結局は12キロ以上歩いたよ…




さあ、明日バスで2時間半ほど、大西洋に沈む夕陽を観にフィステーラへ行く。
旅はまだ続く…




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