えちまにはかた

2022/09/26

サンティアゴ巡礼の旅 ㊳ スペイン最西端フィステーラの夕陽

日本のみんな、おはよう。
おめでとうってLINEくれて、ホントにありがとね❤


サンティアゴの朝。今日はフィステーラだ。サンティアゴへは又あさって戻って来る。チケットは買った。バス乗り場は鉄道駅と同じらしい。歩くこと25分。また歩くのか。

リュックを背負った巡礼者もちらほら歩いてる。駅から列車に乗るのかな、バスかな、空港バスで飛行機かな。みんな自国へ帰って行くんだな。

サンティアゴデコンポステーラ駅。かっこいい駅だな。
3日後、帰りはマドリッドまで列車に乗ることにした。列車旅も楽しそうだ。ここから乗るんだな。

持ってきたマヨネーズ。最後のひとつ。




これが駅だ。


サンティアゴの朝陽だ。



バスターミナルで、あ、リンリだ!エスカレータを下りて行った。リンリも気がついて手をふる。

フィステーラ行きバス乗り場へ、リンリが走ってきた。わざわざあいさつに来た。リンリはポルト行きに乗る。

もう時間無いよ。早く戻りなさい。元気でね。気をつけて日本に無事に帰るんやで!

行きなさい、早く! 娘を見送る気持ちになった。

こうゆうことも、旅の感動のひとつだ。

大阪で街を歩いてる若い娘たちに、こんな気持ちになることは絶対に無いのだ。

ナナが南米に行くと言った時、ひとりよりタカユキが一緒にいてくれる方がずっと安心だと思ったことを思い出した。



なんでもスマホでできる。



さあ、9:15発バス発車。車窓からの風景が新鮮だ。じっと座ってるのに移動できるんだな。歩かなくても進むんだな。

バスの中でメモしてます。

カミーノを歩いてる時に通ったような村を通過する。フィステーラまで歩く、って方法もある。100キロ。4〜5日か。今度来たら?歩いてみるかな…

あ、リュック担いで歩いてる人、いる!

2時間ちょっとでフィステーラに着く。
さあ、そこから又歩く。といっても、たったの3キロだ。ホテルに荷物を預けていく、ってゆうのもありだけど、あえて担いで行きたい。最後だ。とうとう最後だもん。


あ、海だ! 今回の旅で初めての海だ。


どこが美味しそうかな。と思ったら、食事は1時からしかできない。
先に岬まで歩くかな。たった3キロだ。
faro(灯台)まで40分。




歩くこと40分。ゆったりゆるい上り坂だ。

最後のモホン。
とうとう、こここそほんとにゼロキロだ。
このゼロを見るためにここまで来たんだ。
もう歩かなくていいんだ。終わったんだ!




とうとうホントに終わりだ。スペインの一番西の岬だ。
ちょっと険しいけど岬の先まで下る。

めーちゃん大声で叫ぶ「やった〜っ!!」

パパが静かに言う。「昔の人は、この先は滝みたいに落ちてる、っておもてたんやなあ」

コロンブス、マゼラン、勇気あるよな。
滝から落ちたら地獄かもしれないのに…

そうかあ。地球はまるいんや…この向こうはアメリカだ! 南米は近いな。アメリカ人、メキシコ人、ブラジル人、多いはずだ。

ここから地球の裏側の日本へ帰ろう!
帰っても、しんどい仕事が待ってるわけじゃなし。どうせ楽しい毎日だ。



荷物重かったけど、背負ってきてよかった。これのおかげで巡礼者が声をかけてくれる。ここまでよくがんばった!ってゆうお互いを労う気持ちだ。

オリソンで一緒だった男性にも又会った。
ポイオ峠で一緒に写真撮った男性にも会った。労いのハイタッチだ。
この連帯感がなんともいえない。

大きなリュックに菅笠だから、みんな気がついてくれる。


ここまで来たら、身につけていた何かを燃やす、ってゆう風習があったとか。今では禁止されてるらしいけど。
800キロ歩いてきたクツだよ。いっぱいぶら下がってるよ。





あんな高いとこにどうやってぶら下げたんだろな…



フィステーラへはゆるい下りをぶらぶら30分。


左のはtuna だよ。カスカスなら残念、って思ったけど、中は半ナマでイケる。



食事を済ませて、海辺を歩いてると、バルから片平さんが飛び出してきた! 
あ〜!又会えた〜!!
こんなに広い場所で、なんで会えるんだろう! 昨日は兵藤さんにも会えた。菅笠で気がついてくれた。今日も片平さんは外を見て菅笠を見つけた、とゆう。

みんな無事にサンティアゴに着いて元気にしてるんだ。
アサミちゃん、リンリ、みんな元気で!
達成感をみんなで分かち合う!
最高の旅だよ。


フィステーラはリゾート地って感じ。観光客が多い。



残念なことに、岬の先っちよで夕陽を観る夢は叶いそうに無い。夕陽が沈むのは夜8時半から9時。その時間に岬にいるとなると、歩いてフィステーラに戻るのは真っ暗闇とゆうことになるのだ…バスも通ってない。


地形的にフィステーラの街から夕陽を観るのは無理なんだな。残念…どこか見える所まで登れないかな…とか思いながら、海岸沿いをウロウロ歩く。

タコ壺かなあ。カニつかまえる? こうゆう海岸ってチンクエ・テッレに似てるな。




と、その時。ん?何?!sun set cruise ?

通常は last cruise は5時だけど、今日は日曜だから? 臨時便が7時? え?今6:50。

乗るしかないでしょ。

2時間で戻ってくる、と。ランチは遅かったし完璧やん!

やっほ~!しかも、晴れてる!


出港! スペインの元気が出る音楽で踊りだす客も。

菅笠を見て、日本人だよね、と女性が声をかけてきた。we are going to walk kumano kodo !え?そうなの?!

熊野古道とカミーノの両方完歩の証明書の写真を見せた。congratulation !って言ってくれた。サンジャンからだよ! great !って。


この人達、熊野古道を歩きに日本に来るんだ。







ワインとミートパイがついて、ひとり18€。2500円。高くないよ。



とうとう夕陽が沈みそうだ。あそこfaro だよ!岬だよ!






ここ、faro だよ。岬だよ。
あの先っちよに今日立ったよ。スペイン最西端の岬だよ。
船から見上げるとは思わなかった。
巡礼者がクツをぶら下げてた鉄の塔が見える!




私が言う。「ねえ、私らって絶対モッテるよね」
パパはいつもこうゆう「そうやな…」

絶対にモッテるよ!!

実はバス降りた時、雨降ったんだよ。なのに岬まで歩く時は晴れてた。
それに、この夕陽。ちょっと雲があるけど、贅沢いっちゃいけないよ。水平線に沈む夕陽、なかなか観れるもんじゃない。

神さま、ほんとにありがとう。これで心残りはなんにも無いよ。
これで日本へ帰ろう。


港に無事帰着。





イベリア半島と最西端はポルトガル、リスボンの西のロカ岬だけど、スペインの最西端はフィステーラだ。

ロカにはバイクの集団がいたなあ。気持ちよさそうだった。


こうやってみると、

ほんとにスペイン北部を東から西の端まで歩いたんやなあ…







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