えちまにはかた

2023/04/01

人の数だけ人生はあるのだ

 民泊パンダヤ。なんだろうこの宿。必要なものは全てそろっていて、全てセルフで居心地はいい。昨夜の6人の会話がおもしろかったからかな。主人がむちゃくちゃな英語で外国人にも対応。その英語でわかってもらえてるん?って感じだけど。

それと、なんともそこらじゅう散らかりまくり。もうちょっと片付かんか…掃除はできていて不衛生感は無いが… 
この鯉、何…?!

さあ、今日もいいお天気だ。

昨日、とうとう足が痛くなった。いつも右足だけど、左のくるぶしあたりが激痛だった。太龍寺からの下りは、痛みに耐え、冷や汗もんだった。平坦な里道に下り立った時は涙出そうだったよ。


そんなわけで、痛い足をひきずって今日も歩く。フランス人、ゆうこちゃん、慶應ボーイ、皆順番に出発した。

今日は薬王寺まで25km。キツい登山はないが、この足では無理だ。

駅まで送ってくれた。歩けば35分。


由岐駅下車。うん、見覚えあるぞ。前はここまで歩いて、雨になったので、ここから薬王寺まで列車に乗った。

さあ、海を見ながら歩けるじゃないか。最高だ。これで足が痛くなければ…ま、めげずに歩くさ。痛いのには慣れてる。

今日は16キロほどにしとこう。今日は最寄り駅から乗って由岐駅で降りて、そこから歩こう。海沿いの気持ちいい道だそうだ。前回は雨だったからなあ。



「歩く」って一体なんなんだろう。四国を一周歩く、東京から沖縄まで歩く(鹿児島からはイカダを作ってそれで渡るそうだ)、スペインをくまなく歩く。そして1度歩くと、とりつかれたようにそれを繰り返すのだ。

足はなんと痛くなることか。

それにもまして精神が浄化されるのだ。歩くからこそ味わえる風景がある。車だったら一瞬で過ぎ去ってしまう美しい景色に浸りながら歩けるのだ。同志との語らい。この魅力はひとことでは語れない。

これは歩いた人にしかわからない。絶対に…


四国の海沿いはこれがこわい。津波がきたら、歩き遍路はどうしょうもない。


初めて歩く道は新鮮だ。


里を歩いてると、遠くから女性が「待って〜お接待させて下さい〜」とかけよってくる。自宅に入って出てきた。巾着とペットのお茶をくれた。
巾着にはチョコが入ってる。
奈良から?奈良にもサクラのきれいなとこあるね、と。
お接待文化…歩いた人にしかわからない。



え、山道あるの? 登りは大丈夫。下りは勘弁して…とにかく痛いんだよ…

俳句の句碑がある。なるほどな、って思うのもあるよ。



ここ、パパがバイク倒してミラー割ったとこだ。


遍路休憩所。ありがたい。朝食の食パンに野菜をはさんでもってきた。それに、セブンのチキンをはさんで食べる。美味いじゃないか。昨日のチキンなのに。とにかく、ランチはまともに店に入って食べたことがない。

里に下ってきた。ここからは山道は無いはず。
薬王寺までがんばるのみ。



これ珍しい。左は海で、右は田んぼ。






海って、晴れてるとこんなにキレイなんだな。
前回も前々回も、雨だった。

恋人岬休憩所。とにかく暑いんだよ。陰で休める天国だった。しばし爆睡。4月初日にこんなに暑い…?!

列車に乗らずに2時間早く出発したフランス人が、ここで追いついてきた。早っ!「コンニチワ」と言って先へ進んでいった。


とうとう日和佐に着いた。カフェで休むなんて初めてだ。

残りのクーポンをここで使い果たす。うまくいった。

座っていると、店の奥から小学生3年か4年ぐらいか。少年がやってきて、私達に深々と頭を下げて「ようこそ、いらっしゃいませ」とゆうのだ。

あきらかに他の客にはしないのに、遍路装束の私達にだけ。四国の人はほんとうに優しくしてくれる。これが心地よくて、又来たくなる。


とうとう着いた。23番薬王寺。3度目だ。初めて晴れてる。




薬王寺をゆっくり感慨深くお参りして駅へ。

すると駅前のベンチで昨夜のゆうこちゃんと慶應ボーイがすだちチューハイで盛り上がってるじゃないか。
仲間に入れてもらう。慶應ボーイがすだちチューハイを買ってきてくれる。
なんとも彼らとの話しは楽し過ぎる。60歳ゆうこちゃん。旦那はいるが愛は無い?と。40歳慶應ボーイ。好きなことしたいから結婚はしない、と。
人の数だけ人生はあるのだ。

彼らといつまでも話してたかったが、別れを告げバスに乗る。
さあ、帰ろう。今回はこれぐらいで。




薬王寺から高速バスで5時間。大阪なんばだ。

毎度のことながら、ちょっと足を傷めたけど、最高の一週間だった。

明日は整骨院だ。




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