えちまにはかた

2019/06/26

ドイツフランスの旅 7日目 シャモニー3日目

今日も快晴。
毎日こんなにいいお天気で山が見れていいのかなあ。




このロッジは町外れ。バス停でふたつ目。
まあ歩けない距離ではないが。1泊90€。一万円。
ドイツのホテルよりずっと高い。
山小屋っぽい。
部屋の掃除はもちろんない。
タオルも替えてくれない。
ゴミも捨ててくれない。
朝食もパンだけ、あとは自分で。
部屋に机も棚すらない。地べたに物を置く。

昨夜も若いトレッカーがなにやら自炊して、いいにおいがしてた。

ここは、そうゆう若い人の宿なのだ。
街のCafeでビール飲んでる金持ちそうな年寄りはいない。

街のホテルは桁外れに高い。ここでいいよ。
観光地料金恐るべし。

でもシャモニーに来ないと、あの景色は見れないのだ。
ドイツの1000mのブロッケン山とはスケールが違う。あんなの葛城山みたいなもんだ。
私達だから、ドイツのそんなしょぼい山にも登ったけど、海外からあの山にわざわざ登りに来る人はいないだろう。


要するに、「世の中、カネだ」

すばらしい景色を見たければ、カネを払え。
歩くのがしんどくて乗り物に乗りたければ、カネを払え。
快適なサービスを得たければ、カネを払え。
美味しいものを食いたければ、カネを払え。

そのカネを
いつ、どんな風に使うかは、「価値観」とゆうものだ。
私とパパは性格はまるで違う。でもこの「価値観」が合ってるんだと思う。ずっとそう思ってきた。

この景色の中に身をおくためには、少々のことは辛抱する。
街の高いホテルに1泊するより、この山小屋に4泊したい。


さあ、そこでシャモニー2日目。
昨日はしんどかった。けっこうな登りもあった。空気も薄いしね。
今日は2時間ほど歩くコースで。

いざ!!


8:34のバスでルトゥールへ向かう。バス停まで3分。昨日は酔っ払ってこの坂を上がるのがめっちゃしんどかったのに。
快晴だ。鳥のさえずりが聞こえる。振り向けばモンブランとエギュドゥミディ。
気持ちいいことこの上なし。

バス停で、英語で話しかけてくる。私達に聞くヒトがいる。

昨日インフォメーションでシャトルバスのスケジュールをもらった。この街のこともだいぶわかってきた。

バスに乗っても、ボタンを押せ、なのか次停ります、なのかバス停名なのかもわからなかった。

何度も乗るとわかってくるもんだ。
東洋人は韓国人の団体が多い。パタゴニア、グレゴリー、モンベルに身をつつんでる。

バスの終点ルトゥール。そこからロープウェイとリフトを乗り継いで頂上へ。

ロープウェイの窓から。


うわぁーっ、すごい数の羊、茶色いのはヤギだ。
牧羊犬と羊飼いもいる。ペーターだ。ハイジ出てきそう。




頂上、1955m。
ウルトラスーパー絶景だ!


そうか、ここからならモンブランが一番高く見えるのだ。
シャモニーからのモンブランは奥にあって高く見えないのだ。

これが一番かっこいいモンブランだ!

エギュドゥミディがモンブランの下に見える。
1000m低いんだから。
ドリュの形も違って見える。



パルムの小屋まで歩く。






ここは鞍部でフランスとスイスの国境だ。

スイス側も見てみよう、といくつもの雪渓を越えて登る。
今日はゆったりするはずだったのに、この景色の中を、歩かずにいられない。




向こうはスイスだ。



雪渓を8回越えた。
ずっと下まで続いてるのもある。
落ちれば滑ってどこまで行くだろう。
ピッケルは持ってない。慎重に…


ハクサンイチゲみたいな花だったよ。




それに、ここは花盛り。かわいい花がいっぱい咲いてて、しんどい登りも忘れるほどだ。

雪渓はつまり小さな氷河だ。解けたそのあとから花が咲き始める。花たちは雪が解けるのを待ってるんだ。そして1ヶ月で咲き終わる。
その一瞬に、しかもこの快晴でここにいる私達はこの上なく幸せ者だ。





しばらくぼうっと座って景色を堪能。
いくらでも歩ける。いつまででも座って景色を眺めてられる。


登山用の重装備の人、半袖半パンの軽装の人、上半身ハダカの人。
皆、思い思いのかっこうで好きな所を好きなだけ歩く。
ここを歩いてる人は幸せとゆうものだ。
そのほとんどの人はフランス語をしゃべってる。国内の人か。うらやましい。




メガネを買い換えて。人生が変わった。今まで見えなかったものが見える。
こんな絶景に身をおくのに、見えないなんて残念過ぎる。
ここからエギュドゥミディの先っちょまで見える。
絶景がよく見える視力も、カネで買うのだ。

K介くん、メガネ作りなさい! 
弟が来たらよろしくって紹介しておいたよ。
お誕生日に、よく見える「目」をプレゼントするよ。
ママの面倒ずっとみてくれて感謝してるよ。
感謝の気持ちが「カネ」では失礼か?  

いやカネじゃなくて、「目」をプレゼントするよ。





パルムの小屋まで戻って、そこから下りを歩く。
登りはしんどいからって、下りが楽ってもんじゃない。ヒザによくないのは下りだ。
途中からロープウェイに乗る。



ロープウェイから氷河が見えた。
氷河って青い…

バスでそのままシャモニーは通過してロッジへ。

3時にロッジに戻る。
たまには早く帰って洗濯など。
シャモニーがこんなに暑いと思わなかった。
汗だくだ。
バスタブで足で踏み洗い。手で絞って干すだけで乾くほどの暑さと乾燥だ。めっちゃノドが渇く。

標高1050mの山のリゾートがこんなに暑いとは。
エアコンってないもんな。


たまには宿でゆっくりしよう。

今日はレストランへは行かず、カレーで済ませた。パンはキッチンにあるし、ハムとチーズはスーパーで買った。

食後、といっても夜9時。まだ明るい。外でのんびり。若い人たちが、皆、外で食事してくつろいでる。




シャモニーを出て、プロバンスのルーゴンまでの途中の1泊は、グルノーブル辺りですることに。

あさってはグルノーブルに向かう。



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