えちまにはかた

2022/08/27

サンティアゴ巡礼の旅 ⑧ エステージャ〜ロスアルコス 21キロ

ここのアルベルゲ、めっちゃよかったよ。キッチンには冷蔵庫。冷凍室もある。紅茶と水を凍らせる。うれしい。今日は冷たいものが飲める。溶け過ぎないようにタオルで大事に巻いて。


5時半起床。6時からbreakfastと書いた店があった。朝食を済ませてから出発しよう。今日はカフェやバルがありそうな村がなさそうだ。


うう…せっかく早起きしたのに朝食に時間がかかってしまった。ボカディージョが並んでるのかと思ったら、注文してから作るんかい。

これ美味い。生ハムのブルスケッタ。ひとり分これふたつで4€。


宿に戻って凍った水と紅茶を担いで、真っ暗な中出発だ。今日もがんばる。結局、宿を出たのは7時過ぎた。


大変。西向いてばかり歩くので、南側の左手が日に焼けて真っ黒だ。日焼け止めの効かない陽射しか。グローブするか。暑い…


まだ暗い。この門を出ると、エステージャとお別れだ。



30分ほど歩くと、イラーチェ。ここにはワインの出る泉があって、巡礼者は皆立寄る。もちろん無料。ペットボトルに入れる人もいるけど、歩いてる時飲みたいのはワインじゃないよね。レバーが2つ。左はワインで、右は水。ひとくちだけ飲んどいた。




日が昇ってきた。すごいけど、この景色が普通なんだね。



休んでると、歩いてる女性が急に立ち止まって、写真を撮ってあげる、とゆう。え?あ、グラシャス。



ここを曲がれって。合点承知! 四国遍路道とおんなじだ。





わあ、すげえ。積み上げてるなあ。


あんまり近寄ると危ない、と慎重派のパパ。大丈夫。



3日ほど前から抜きつ抜かれつのイタリア人女性。
名前は?と聞かれた。メグ&マサキ。彼女はアレッサンドラ。シチリア島から来てる。よく名前聞かれて、相手の名前も教えてくれるけど、そんなの覚えられないよ。山ほどの人とことばを交わすんだ。



あ、この人さっき抜かされた人だ。あ、この人、あのカフェで休んでた人だ。ってゆう目印がタトゥーってこと、よくある。
足にカミーノのホタテ貝。気合いの入れ方が違う!
タトゥー、カッコイイな。消えない、落とさない、失くさないアクセサリーって感じ。でも、痛いのヤダし、日本で温泉に入れないのも困るし。


ただ、ただ、ひたすら前に進むだけ。
通り過ぎる村も無い。陰があったら休もうと思うけど、陰すら無い。


長い杖をもった羊飼いと牧羊犬。チャイも訓練したらできるんかな…


ペットボトル一本だけ片手に持った地元の女性。声をかけてきた。
do  you  speak  english? まずはそこからだ。yes と答えると。
サンチャゴまで行くのかと聞く。yes.
カラダは大丈夫か? 足は大丈夫か?と聞く。

なんと答えよう…あんまり大丈夫じゃない…
a little  tired   ぐらいの言葉じゃ済まされないほど疲れてる…



「歩いて、食べて…それだけやな」とパパがぼそっとゆう。
そやで。
歩いて、食べて、飲んで、オシッコしてウンチして、ブログ書いて、明日どこまで歩くか考えて、宿決めて、寝て、起きて、又歩く。
なにかご不満でも?
そのために来たんだよね…

毎日20キロ以上、1週間歩き続けた。荷物は減るわけじゃなく、肩に食い込む。ちょっと、いや、かなり疲れてきた…

休む陰も無い小麦畑とブドウ畑。
とうとう、日なたでシートを広げて休憩。靴を脱いで寝転んで。

今日は曇りでありがたい。陽射しが少ないので、そんなに暑くない。その上、うれしいことに凍らせた水と紅茶。少しずつ溶かして、冷たいものが飲める。こんなこと、2度とないかも。
コンビニ、自販機…あるわけない…
この坂を登り切ったとこにファミマがあったら、絶対に泣いちゃうよ。



もう5時間歩いてる。やっと見えた。10キロぶりの村だ。



ロスアルコス。今日はここまで。6時間。
巡礼者はここでやめる人と、6キロ先のサンソルまで行く人と。
アレッサンドラはサンソルまで歩くってゆってたな。
あと1時間半以上。とても無理だ。

しかし、ここでやめると、明日28キロ歩くことになる。アレッサンドラは明日22キロだ。which  is  rjght …?


入口に赤い大きな柵がある村が多い。これ、牛追いだよ。祭りがあちこちであるんだ。

ロスアルコスの街に入る。横はメキシコから来てる5人グループのふたり。



かわいそうに一番若いこの子、ヒザにバンダナか。かなりのビッコを引いてる。そんなんで明日から又歩くの…? 無理だよ…

なんで、そんなにがんばらないといけないんだろう。


広場のバルには疲れ果てた巡礼者たちがへたってる。



お、そんなのあるん?闘牛の練習かあ。かわいいな。


とりあえず生ハムとビール。
生き返るといいたいが…足の痛みはとれない…


私達を追い抜いて行くデイパックの人たち。これだ。荷物配送サービス。5€で次の宿まで運んでくれる。若い人は大きなリュック担いでるけど、60過ぎてる人は皆軽装だ。区切り打ちかと思ってたけど、これなんだな…

帰国時のPCR検査が要らなくなった。それだけで5万円以上助かる。その分で荷物送ろうよ。
慎重派のパパは、荷物が無くなったら困るとゆう…

でも…もうしんどいよ…



今日はアップダウンも昨日より少ない上に、曇って陽射しが強くない、さらに凍って冷たい飲物を持ってた…今日までで条件的には一番楽だったはず。

それでも疲労は蓄積されてる…




夜、フラフラ又バルへ。スタンプもらったぞ。


このお兄さん、よく働くよ。休む間もなくドリンクを作ってた。



やっと暗くなってくる。午後9時。






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