えちまにはかた

2021/11/01

歩き遍路一日目 1番から7番まで

昨夜コンビニで買っておいたサンドイッチで朝食を済ませ、7時に宿を出て、
一番札所霊山寺まで送ってもらう。軽自動車で走ること30分。

宿のご主人、ただ者じゃない。2年インドで暮らした、と。チベット仏教の僧侶なのだ。
3番の愛染院の住職だそうだ。ネパールへもインドから20回ほど行ったと。
アジアは全てまわったらしい。ミャンマーがいいと。今は行きにくいな…
私もネパールは大好きだ。インドはネパールよりずっとディープだと…ふーん…


7時半.一番札所霊山寺。 ここから始まるのかあ。
まずは歩き遍路用の地図を買う。2750円。げ?重いし高いし…
次は納め札。100枚で220円。ネットでは100枚で40円だった。菅笠と一緒に買うべきだった。何がいるのかわからんもん…
この札は大師堂と本堂にある納経箱に入れる。ひとつの寺で2枚要る。
それとお接待を受けた時に渡すそうだ。とりあえず買って、20枚ほどに急いで住所氏名を書く。

いざ! 



へえ。四国にはこんな立派なお寺が88もあるのか。
パパ、本堂をのぞき込んで、すごいなあ、とかゆうのかと思ったら、「どこも一緒やな」
ばかもの! バチ当たるぞ。


手を清める。鐘をつく。ロウソクとお線香を供える。
大師堂と本堂にお参りして納札とお賽銭を入れる。納経所で朱印をもらう。

そんなもん、その通りにやってたら時間もお金も要って、やってられん!

適当にハショリながら、先へ進む。
白衣を着たお遍路さんはけっこういるが、歩き遍路は私たちふたりだけか。皆、車だ。


二番札所 極楽寺。




どこからともなく、キンモクセイのいい香り。
お参りして御朱印をもらって、次を探しながら歩いて進む。
ただそれだけなのに、これは楽しい! しんどいけどどんどん歩いてしまう。

車で周るヤツの気が知れん。

次まではあとどのぐらいかな。ところどころに道標があって、迷うことはない。

次まで1,6キロとか言われると、もうすぐやあ、って思うけど、
次まで6キロって言われると、ちょっとへこむ・・・



こんな道もある。



こうゆうのは山道にしかないよ。歩かないと見つからないよ。

「空にも海にも仏あり」なるほどなあ。空海と一緒に歩くんだ。
「同行二人」って空海とふたりで、ってことなんだって。





スーツを着た若い男性がおおきなカバンを持って納経所にいる。
掛軸、朱印白衣、朱印帳を山ほど持って朱印をもらっている。

えーそれみんな終わるまで待つの〜?!と思ったら、先に私の白衣に朱印をくれた。
それってツアーの団体のを預ってるんだな。
バスで札所を周るだけで、朱印をもらうのは別の添乗員がまとめて・・・

そんなの、絶対にご利益無いぞ・・・歩いてる自分がちょっと誇らしかった。



最初「百楽に優る遍路に出でにけり」と読んだ。
あ、百薬かあ。
どんな楽しいことより、遍路が最高! ではなく、
どんな妙薬より遍路が効く。とゆうことらしい。


惜しいなあ。あと2週間でまっ黄色だろうな。


四国遍路を世界遺産に、とゆう運動があるとか。宿の主人は反対だと。
あまりたくさんの人が押し寄せると遍路の魅力が半減しないか心配だと。それも納得。

熊野古道も、私たちは以遺産登録以前から歩いてた。
世界遺産ってゆうと、一気に団体ツアーが増えてがっかりだ。






お昼はやっぱりうどん。これが美味い! 麺がもちもち。セルフサービスで安い。




さすがに疲れたな。もうすでに15キロ以上歩いた。第六番安国寺。




これ、ちょっとよくない? 歩いてると会う人もいないので。




霊山寺 極楽寺 金泉寺 大日寺 地蔵寺 安楽寺 十楽寺 全部で七つ。
今日はこれぐらいで宿に戻る。20キロ以上は歩いた。

シャワーして、ちょっと休んでバイクで出動。
徳島ラーメン。ラーメンと餃子、アルコールなし。

素泊まりなので、考えることは、朝ごはんどーする? ランチするとこある? 夕食は?

お遍路さんって、美味しいも食べることが目的じゃない。巡礼だよ巡礼。



いい感じの道を歩くんだけど、道中に「売地」「売り家」看板が目立つ。
コロナのせいじゃないだろ、ってゆうようなつぶれた店も多い。
やっぱり、ここも同じだ。若い人は出ていくんだな。伊勢本街道沿いにも廃屋が多かった。

田舎の宿命だ。




まだ先は長い。
明日もがんばる。




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