えちまにはかた

2018/12/11

枕崎〜稚内まで3000キロの列車旅 その3 熊本〜萩

3日目にして、とうとう雨。
雨だから暗いのか、九州だから暗いのか。

ホテルから傘をさして、熊本駅まで16分歩く。
たいした雨じゃない。リュックカバーもぬかりなく。

スーパーホテルは歯ブラシを使わずにフロントに返すと、クッキーをくれる。


熊本駅。7:31鳥栖行に乗る。
普通の通勤電車だ。座れない。
熊本って県庁所在地だろ。電車2両だよ。
こんなんでいいのか。

車窓から熊本城が見えた。クレーンがいっぱい見える。修復工事だ。
えらいことになったんだな。駅周辺の歩道も、盛り上がってたり、割れてたり…

駅を3つぐらい過ぎると、もう田園風景だ。
20分ほどでふたりとも座れた。荒木駅まで1時間以上乗る。

荒木駅。9:05発小倉行に乗る。次は長い。2時間乗る。
鹿児島、熊本、佐賀、福岡。
新幹線で来た道を鈍行でそのまま戻ってる。




よかった。クロスシートだ。ロングシートは通勤電車みたいでイヤだ。景色も見にくいし。

九州より北海道の方が豊かな気がする。
酪農は大変だが儲かるらしいな。

9:48博多通過。
ここは都会だ。
「あなたは出張で何度も来てるよね。私来たことない」とゆうと
「ホークスとの日本シリーズ見に来たやん」
あ、そんなこともあった…伊良部が打たれた…

持って来た本を読み終わった。
東野圭吾 「天空の蜂」
文系の私にはちょっと難しかった…

車窓といっても、今日は町ばかり通過。
今日は九州から本州へ渡る。といっても関門トンネルであっとゆう間に通過するだけだ。
下関から、新幹線で来た道とは離れて、山陰へ進む。雪かもしれない。

門司で、門司港行きと下関行きに分かれる。



初めて、ワンマンカーじゃない8両編成だ。
今、車掌さんが通路を通っていった。傘を3本持ってた。忘れ物だ。
熊本駅の待合ベンチに傘を置き忘れて歩き去った女性を追いかけて、傘を届けてあげた。
途中駅で学生が降りて行った後に、傘が残されてた。

な〜んだ、忘れ物するの、私だけじゃない。
若いヒトも忘れるやん。


こちらの列車は一両の鈍行でもトイレがある。
乗換に時間がない時もあるから、ありがたい。


下関駅到着。海底トンネルはあっとゆう間に通過して、本州山口県。九州にはお別れだ。



12:15発 小串行に乗る。
また、いつもの2両ワンマンカー。
いよいよ、日本海だ。



日本海だ!
国道が海沿いを走ってる。角島に行くのに、ここは走ったことがあるそうだ。
覚えてないけど…雨で海が青くないのが残念。


小串駅終点到着。長門行きに乗換。17分待つ。
乗ってきた列車はここで下関へ引返す。
ベンチもない雨の寒いホームで立って待ってると、
車掌さんが「よろしかったら、列車の中でお待ち下さい」と。ありがたい。

小串13:17発 長門行出発。雨がきつくなってきた。

乗客は私達含めて4人。2両も要らないよ。1両でいいのに。
あれ、気がついたら、その2人もどこかで降りた。私達ふたりだけ! 



長門駅。乗換3分、急げ。
今日最後の電車はロングシート。
もちろん1両。10人も乗ってる。


東萩駅到着。今日はここまで。

雨だけど、せっか萩に来たんだから、カサさして歩いて松下村塾へ。
吉田松陰、ここで塾をやってたんだって。
鹿児島の西郷どん大久保利通だけじゃないね。
伊藤博文、高杉晋作、木戸孝允…
偉い人は長州にも。



伊藤博文の生家が世界遺産になってる。
かやぶきは雨漏りがするようになって、修復中だとか。




夕食は雨の中、ふらふら歩いて。
こんな店へ。


時価…ほどこわいものはない…


生簀のイカは透き通ってる。
動いてる!!
3100円。
生け簀から上がると、透明から赤くなって、
刺身にされると、又透き通って、少し時間がたつと白くなる。
コリコリしておいしかった。
足や頭は後で天ぷらにしてくれる。
それが又うまい。


カサゴの唐揚げ、超おいし!1900円。
鯛のあら炊きも美味!
3品と生中とハイボールで7500円。

美味しいものは高いのか、高いからおいしいのか・・・



ホテル近くの焼鳥屋で〆。
結局、雨の中2時間は歩いたな。

充実の1日だった。
それにしても、電車旅、どんなに乗っても飽きないのはなぜ? 2時間ぐらい、あっとゆう間。

私達、鉄男鉄子だったのかな…
明日は今回の旅で、一番長い時間列車に乗る。
お天気がよくなさそうなのが残念・・・



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